国際結婚は楽しいこともたくさんありますが、その分苦労することもいっぱいあります。
それまで他人だった男女が夫婦になって一緒に暮らすとなれば、日本人同士でも生活や価値観の違いが浮き彫りになったりしますよね。
国際結婚では生まれ育った国や文化が全く違う者同士が夫婦になるので、それ以上に一緒に住んで驚かされることも盛りだくさんです。
さらに国際結婚して日本から出て海外に住むとなれば、その大変さも倍増です。
結婚後の生活に上手くなじんでいくには、そんな大変さをあらかじめ知っておいて自分なりの対策を立てておくのも重要ですよ。
ここでは国際結婚を控えていてそのマイナス面も知っておきたい人のために、大変さをスペイン人と結婚した私の苦労体験を元に紹介したいと思います。
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国際結婚で大変なことは?
まず国際結婚って大変だなと思う点をいくつかあげていきたいと思います。
- 夫婦間の生活や価値観の違い
- 親戚付き合いが面倒
- 日本と生活のシステムが何もかも違うので慣れるのに苦労する
- 子供が日本語を上手に話せない
- 日本側の手続きは遠くの日本大使館へ行かないといけない
- 日本への里帰りが簡単にできない
- 遠くの親が心配
スペイン人と結婚してスペインで暮していて感じたことが中心ですが、国際結婚全般に当てはまることも多いと思います。
ちなみにスペインは国際結婚するのに特別大変な国ということもなく、平均的だと思います。
それぞれの内容を具体的に紹介していきますね。
①夫婦間の生活や価値観の違い
生まれ育った国が違う者同士が結婚すると、どうしても一緒に暮らす中で価値観や生活習慣の違いが出てきます。
例えばスペインと日本では食事の時間が違い、スペインでは昼食を14:00頃に夕食を21:00頃に食べます。
スペインでは会社や学校のスケジュールがこっちの食事時間に合わせてあるので、子供ができた時のことを考えてこっちの食事時間を守るようにしました。
でも最初の頃はお昼は正午におなかがすくし、夜9時に夕食を食べると翌朝胃がもたれて結構大変でした。
また、朝にシャワーを浴びる派が多く夜はそのまま寝るという人が多いのも最初は驚きでした。
そして一番夫婦間で違いを実感するのは、何といっても子育てが始まった時です。
赤ちゃんのお世話は国によってやり方が違うことも多いので、夫婦間でお互いに驚くことも多いです。
スペインは日本より子供を寝かしつける時間が遅くて、9時や10時は普通で夜12時まで起きている子もよくいます。
また、1歳くらいまで離乳食でペースト状のものを食べて、(赤ちゃんにはお米をあんまりあげませんし、生後1週間ほどしたら日光浴させるために散歩に行きます。
こうしたスペインと日本の子育ての文化の違いがあって、特に赤ちゃんの扱い方がかなり違ったのに驚きでした!
夫婦双方がこれだけは譲れないということがあったり、自分の主張ばっかり通そうとすると喧嘩になってしまいますが、できたら夫婦喧嘩は避けたいですよね。
でもお互いの違いを尊重したり合わせられるところは合わせていければ、そんなに問題にはなりませんよ。
②親戚付き合いが面倒
スペイン人と結婚した奥さんや旦那さんが一番悩まされるのが、義理家族との付き合いではないかと思います。
こっちの人は家族で集まるのが大好きで、週末のどちらかの日には欠かさず実家で親兄弟全員そろって昼食をとるという家族がほとんどです。
また実家と家が近いと、義理の家族が毎日のようにやってくるということもよくあります。
日本より数十倍は濃い親戚付き合いにはかなり疲れることもあります。
旦那さんと話し合って訪問回数などを減らせればいいのですが、最初から嫌がると配偶者と険悪なムードになってしまいます。
話し合うタイミングを計りつつ、徐々に調整していけるといいですよね。
③日本と生活のシステムが何もかも違うので慣れるのに苦労する
日本で生まれ育つと日本の社会システムが当たり前だと思っていますが、海外では病院、ゴミ出し、市役所の対応などが日本と違うことも多いです。
例えばスペインには“ゴミの日”がなく、ゴミは出したい時にいつでもゴミ捨て場にある大きなコンテナに捨ててしまえます。
またゴミの分別が細かく、電球や電池はスーパーや市役所等決まった場所にしか捨てられません。
市役所は特に小さい町だと対応が悪いところもあります。
出生証明書をとりたいだけなのに予約するのに1週間待ち、肝心の予約の日は数週間後なんてこともあります。
病院は治療費が無料で薬代も安くなる代わりに、地元の診療所で自分の担当医が決められて、体調が悪いとまずその人の所に行くようになっています。
眼科や産婦人科といった専門医に診てもらうにはその担当医を通じて大きな病院に予約を入れてもらわないといけないのでちょっと不便でもあります。
こんな違いもあって“日本ならこんな時はこうする”というこれまでの習慣をスペインに合わせてつくりかえないといけませんでした。
そのうち自然に慣れてきますが、最初の頃は勝手がわからずに右往左往することもあると思います。
④子供が日本語を上手に話せない
これは海外在住の時にですが、いくら日本人の親が子供に日本語で話しかけていても、子供が日本語を完璧に話せるようになるのはなかなか難しいです。
また話すのは何とかなっても日本語の読み書きができるようになるには、日本人の親が家庭学習をかなり頑張る必要も出てきます。
現地で暮らすのだから『現地の言葉と読み書きができればいいわ!』という考えだと問題になりません。
でも、日本語もある程度習得してほしいなと考えていると、子供の語学力が悩みの種になることもあります。
我が家の場合は、赤ちゃんの頃から日本語で話しかけるようにしています。子供が話す言葉はどうしてもスペイン語になりますが、日本語で話をしても何を言っているのかは理解できるようです。
小学校に入る歳になると日本大使館から日本の教科書がもらえるので、平仮名やカタカナの読み書きを教えるのに良いと思います。
⑤日本側の手続きは遠くの日本大使館へ行かないといけない
日本だと婚姻届けや出生届などの手続きは近くの市役所でできますよね。
でも海外に住んでいるとこういった手続きは日本大使館ですることになります。
日本大使館はだいたい首都にあるのでその近郊に住んでいる人にはさほど不便ではないですが、地方暮らしだと遠いので不便です。
在スペイン日本大使館では婚姻届けなど郵送で対応してもらえる手続きも多いのですが、パスポートなど大使館に行かないといけない手続きもあります。
年に何度か地方まで出張してきてくれるのでその時に上手く手続きできるといいのですが、そうでないと泊りがけで行かないといけないので大変です。
⑥日本への里帰りが簡単にできない
これも海外で暮らしている場合ですが、日本への里帰りがそうそう簡単にできないということもあります。
スペインから日本だと航空券の値段もかなりの額になりますし、最低でも16時間くらいはかかるので特に子連れだと道中はパニックです。
ホームシックではなくても日本に居る両親や友達に会いたいという気持ちはたまに湧き上がってきますが、次に帰省できる日を楽しみにしながら我慢になってしまいます。
⑦遠くの親が心配
これは⑥ともリンクする内容ですが、国際結婚を決めた時はまだ自分の両親は元気にしていても、月日が経つうちに親も段々と歳を重ねていきます。
今は日本と海外でもスカイプなどで頻繁に顔を合わせて話すこともできますが、ふと親が年を取ったなと感じたりすることもあり心配になることもあります。
必要な時にすぐ助けに飛んで行ってあげれないのはやっぱり辛いなと感じることがあります。
大変さを乗り切るためには
挙げるときりがないくらいたくさんある国際結婚の大変なポイントですが、それでも結婚したなら仲良く楽しくやっていきたいですよね。
海外のの生活の中で旦那さんや奥さんに対してわたしとやり方が違うからこっちに合わせてよという気持ちが出るとやっぱりギスギスしてきます。
違うのは当たり前と思って、生活に支障がなければ違うままでやっていくのも、お互いストレスが溜まらなかったりもしますよ。
また特に海外に住むと日本に居た時には全く気付かなかった日本の良さを感じることが多くなります。
でもだからといって「日本だったらこうなのに」と、日本での生活と現地での生活を比べているとこれもどんどんストレスになってしまいます。
国際結婚して海外で暮らすなら、現地の生活が今の自分の生活だと割り切って、日本の便利さや快適さは忘れてしまった方が気持ちが楽になることもありますよ。
下記の記事で国際結婚のメリットについて詳しく解説しているので、よかったら参考にしてみてください。
>国際結婚のメリットとデメリットって何?スペインの場合を紹介
■まとめ
- 国際結婚では大変なことがたくさん
- 文化や生活習慣はかなり違う
- 海外在住だと規制が大変で親が心配なことも
- 日本の方がいいと思っても郷に入れば郷に従え
大変なことばかりこれだけ挙げると、これから国際結婚しようとしている人は心配になってくるかもしれません。
でも国際結婚には国際結婚ならではの楽しさやメリットももちろんありますよ。
国際結婚をしている人のブログをチェックしてみると、よりイメージが湧きやすいかもしれませんね。
大変に感じることもある文化や生活習慣の違いですが、違うから面白いということもあります。
国際結婚デメリットなんか押しのけて、旦那さんとの生活を楽しんでくださいね。
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