国が違えば文化も違えで外国に行くとカルチャーショックを受けることが良くありますよね。
スペインもその例にもれず日本とは違った文化を持ち、ふとした瞬間に驚かされることも多いです。
旅行をしていて感じる文化の違いは面白いで済ませられることも多いですが、スペインで生活するとなるとちょっと困ることも出てきます。
もしかしたらスペインでの生活に向けてスペインの文化について本やインターネットで調べている人もいるのではないでしょうか。
というのもあらかじめスペインと日本の文化の違いについて少し知っておくと、戸惑う度合いが小さくてすんだりもします。
特にスペインが初めて海外生活だったりすると最初のうちは気持ちにもあんまり余裕がないので、基本的な文化や生活の違いは把握しておきたいですよね。
そこでここでは日本とスペインの文化の違いや、スペインでの常識・非常識について紹介していきたいと思います。
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スペインと日本の文化の違い
さてそれでは本題のスペインと日本の文化の違いから見ていきたいと思います。
文化や生活習慣、そして生活に関係する場面での注意点も一緒に紹介したいと思います。
スペイン文化の特徴
スペインの文化の特徴は簡単に言うと日本に比べてのんびりしています。
これはよく言うとおおらかでいい面もあるのですが、悪く言えば適当でイライラさせられることもしょっちゅうだったりします。
のんびりしすぎていて買い物のレジ等でイライラすることはしょっちゅうで、さらにお客を待たせておいて全く気にもしていない店員さんに愕然とします。
日本と同じ質のサービスはまず期待できないので、これは諦めた方が賢明です。
これが市役所や病院といった公共機関になるとさらに酷く、予約をしていっても1時間以上待つなんてことはしょっちゅうです。
でも逆に言うと誰もせかせかしていないので、みんなのんびりと生活しています。
またお役所の対応も日本だと少し杓子定規なこともありますが、スペインでは柔軟に対応してくれたりもするので助かることもあったりします。
またスペインで生活しているとスペインの人は情熱的で愛情深いなと感じることが多いです。
人に親切にすることを恥ずかしがらずに堂々とするところはすごいなとと思います。
特に子供に対する愛情が強く、赤ちゃん連れの人や小さい子供に対してとても優しくて心が広いです。
また家族愛が強く、結婚しても実家で両親と兄弟家族全員集まって食事をする回数が日本と比べるとぐんと多いです。
大人になっても友達より家族優先という人も少なくないんですよ。
スペイン人の生活習慣とシエスタ
スペイン人の生活習慣で日本人と一番違うところは食事の時間です。
仕事をしている人の場合朝食は起きた時にすぐ食べる人もいますが、コーヒーだけ飲んで10時か11時ごろの朝休憩にカフェで朝食をとるという人も結構います。
また昼食は14時で、夕食は夜の21時頃に食べます。
夕食の時間が遅いためか軽めに食べる人が多く、一日のメインの食事は昼食です。
昼食は前菜主菜に加えてデザートまでしっかり食べて、週末に家族で集まった時なんかは14時から16時を超えてもまだしゃべりながら食べ続けていたりします。
またスペインにはシエスタと呼ばれるお昼寝の文化があります。
平日は仕事があるのであまりシエスタをする人はいませんが、今でも休日は昼食後に30分から1時間くらいシエスタをするという人が結構いますよ。
また子どもはもちろんのこと大人でも17時から18時くらいにしっかりおやつを食べます。
スペインには甘党の人が多く、おやつの時には男性でもコーヒーやお茶と一緒に甘いものをつまんだりするんですよ。
ちなみに食事の時間に合わせているのかそうでないのか、スペインではサッカーの試合が21時に始まります。
その時間はスポーツ中継が見られるバルが満員になって、すごい熱気に包まれます。
またサッカーだけでなく夕食時の21時ごろにクイズやトークショーなどの人気番組が集中しています。
歴史的背景
スペインは古代ローマ帝国から西ゴード帝国に支配が移った後、8世紀から15世紀までアラブ人のイスラム帝国に支配されていました。
そしてその後レコンキスタでカトリックの王がスペインの国土を回復し、現在のスペインとしての国の基礎を築きました。
そのため今でもカトリックへの信仰が深く、カトリック文化が深く根を下ろしています。
またそれと同時に南部を中心にイスラム文化の影響も残っていて、グラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータがその代表例でしょう。
これらのイスラム建築は重要な文化財となっていて、イスラム教とカトリックの文化が混じり合った独特の魅力があります。
さらに古代ローマ時代の遺跡も各地に残り、スペインがたどってきた複雑な歴史を感じることができます。
料理
スペイン料理に欠かせないものは、オリーブオイルとニンニクそれにトマトです。
オリーブオイルはパンやサラダにかけるのはもちろん、焼き物揚げ物さらにはスープや煮物などほぼすべてのスペイン料理に使われています。
香味付けにニンニクを使うことも多く、ガーリックオイルで煮やエビやマッシュルームなどはかなり美味しいです。
またトマトを使った冷製スープのガスパッチョは夏の定番料理ですし、お肉やミートボールそれに白身魚にトマトソースをかけることも多いです。
スペインの主食はパンですがパエリアに代表されるお米料理の種類も多く、地中海地方特有の豊かな食文化が自慢です。
料理の味付けも素朴でクセや辛味もほとんどないので、わたしたち日本人も抵抗なく楽しむことができますよ。
仕事
スペインは仕事中心の生活をする人が少なく、休憩や法定の休暇はみんなきちんととる上に、残業もほとんどありません。
特に残業するのは悪いという感覚があるようで、みんなはっきりと仕事とプライベートの時間を分けています。
ちなみに会社帰りに同僚と飲むということもほとんどなく、共働きが普通なので特に結婚していたり子どもがいる場合は一目散に帰宅します。
ただ市役所の窓口などでも絶対に定時に終わることを目標に調整されているためか、手続の予約がなかなか取れなかったりするのはちょっと困ったりもします。
サービスを受ける側からすると不便な面もあるものの、労働者に対する環境はとても整っているなと思います。
スーパー
スペインに移住してまず最初に戸惑うのはスーパーのシステムではないかと思います。
日本と違うところが多いので、主な違いについて説明しておきますね。
まずスペインのスーパーではフルーツは量り売りになっています。
ブルーツ売り場に透明のビニール袋が置いてあるので、それにほしいフルーツを欲しいだけ入れ、はかりで測ります。
測りにはパネルが付いていて、パネル上でフルーツの種類かフルーツの番号をタッチするとシールが出てくるのでそれをビニール袋に貼り付けます。
また魚はほしい魚を言うと、その場で好きなようにさばいてくれます。
スペインのスーパーで日本と一番違うところはレジだと思います。
レジで会計する時はベルトコンベアーのようになっているところに全部商品をカゴから出して並べていきます。
日本のコストコみたいな感じだね!
さらに袋詰めスペースもないので、レジを通った商品はその場で次々に袋に詰めていかないといけません。
慣れるまで要領がつかめなくて結構時間がかかったりもしますが、そんなに迷惑そうにされることもないので安心してくださいね。
また日曜日はお店が全部お休みなので、買い物は土曜日にまとめて済ませておくようにしてくださいね。
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スペインに住んで驚いたことベスト3
日本人の私がスペインに住んでみて文化の違いで驚いたことベスト3をご紹介しますね!
1、遅れていても走らない
スペインの人は学校や約束に送れそうになって急いでいたとしても、まず走りません。
早歩きになる人もいますが、結構みんな余裕ありげにマイペースに歩いています。
逆にわたしが急いでいる時に歩道を走ったりすると、いぶかし気な目で見られたり迷惑そうにされたりするのでかなり衝撃でした。
5分や10分の遅れは遅れた内に入らないというおおらかさがそうさせるのだと思います。
2、病院が無料
スペインは健康保険証を持っていると、公立の病院の受診料が無料です。
ただ主治医の先生が決められて自分で選べなかったり、予約がなかなか取れないというマイナス面もあるのですが薬代も、ものすごく安くなるので助かります。
出産や年齢制限があるものの不妊治療も無料なのですごいなと思いました。
3、牛乳が常温で売っている
スペインの牛乳はパックを開封するまでは常温で保管できるように加工されています。
(開封後は要冷蔵)
賞味期限も数カ月と長いので、最初はこれ本当に牛乳なのかと半信半疑だったのですが多少日本のものと風味が落ちるものの普通に飲めます。
外国人用に冷蔵庫で保存する日本にあるのと同じ牛乳も売っていることがありますが、スペインで牛乳というと常温で売られている方をさします。
たしかに常温保存だとまとめ買いできるので便利なのは便利だったりします。
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日本人の常識からかけ離れたスペイン人の常識
スペイン人の驚くところでよくあげられることの一つに時間にルーズというのがありますよね。
スペイン人全員が時間を守らないように思っている人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
ただ時間をきちんと守る人がいる一方で、日本人からするとありえないほど時間に対して無頓着な人も結構います。
事前に約束していた時間から1時間2時間と遅れてきたり、もともとの予定を何回も変更するように言ってきたりする人にはわかっていてもさすがにもやもやします。
またスペインでは買ったものが気に入らないと返品や交換するのがごくごく当たり前です。
日本人だと買った後にやっぱり気に入らなくても返品までしない人が多いと思うんですが、スペイン人はバンバン返品します。
一度開封した化粧品でも返品や交換してくれることもあるので、ちょっと驚きます。
返品されるお店側にも全く抵抗感がないので、スペインではこれが常識なんだろうなと思います。
スペイン人のスキンシップの多さはいいなと思う反面、日本人からすると最初はちょっと戸惑うかもしれません。
老若男女関係なく家族や友人間でキスやハグを交わすことが多いので、慣れていない人にはちょっと恥ずかしかったりしますよね。
でもスペインの人はスキンシップを拒否されると傷つくので、こっちの文化だと思って思い切って受け入れてしまうのも大切かなと思います。
まとめ
- スペインの文化はのんびりとしていて適当なところがある
- スペイン人は愛情深い
- 食事の時間が違う
- 休日はシエスタをすることも
- 料理はオリーブオイルとニンニクが欠かせない
- スペイン人は仕事とプライベートをしっかり分ける
- 時間に対してルーズな人はとことんルーズ
- スキンシップが多い
スペインに来て初めの頃はあまりの文化の違いに驚かされることも多かったのですが、ほとんどのことはそのうち慣れてしまいます。
今でも本気でイライラさせられることはお役所の対応ですが、しょっちゅう行くわけではないので普段はさほど気になりません。
人を待たせることに無頓着な人がい多いのにも驚かされますが、そのおかげであまり生活の中でせかせかすることもなくなります。
そしてスペインの人は他人に対して寛容で愛情深いところがとても魅力だなと思います。
スペイン生活が始まると最初のうちは文化の違いに戸惑うことや、日本の常識では考えられない衝撃的なことも沢山起こると思います。
でも見方を変えるとそれも海外生活の醍醐味ですし、しばらくしてこちらの生活に慣れてくると笑い話になることがほとんどです。
初めてのスペインでの生活にはなにかと不安はつきものだと思いますが、総合的に見ると住みやすい国だと思うのであまり心配はいりませんよ。
文化センターのようなところはあまりないですが、きっとまわりにいるスペインの人たちと少しずつ交流が持てるようになると思います。
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