スペイン語は世界20か国以上の国で公用語として話されている言語です。
日本でもスペイン語圏で仕事がしたかったりスペインの文化に興味があったりして、スペイン語を勉強している人がたくさんいると思います。
またスペイン語をマスターするためにスペインへの語学留学を夢みたりもしますよね。
実際にスペインに留学するとなると一番ネックになるのはビザの手続きです。
スペインの学生ビザの手続きも例によって沢山必要書類を揃えないといけない上に、発行まで結構時間がかかったりもします。
でも考え方を変えれば必要書類さえ揃えて手続きすれば、夢のスペイン留学をかなえることができます。
ここではスペインへの学生ビザの申請の簡単な流れや、現地についてから注意しないといけないことなどをざっと説明していこうと思います。
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スペイン留学に必要なビザについて
ここではスペインに留学する時に必要なビザや、その手続きに必要な書類について簡単に説明します。
ビザ取得のための要件はしょっちゅう変更になるので、実際に申請する前に必ず最新の情報を在日本スペイン大使館のホームページで確認するようにしてくださいね。
★在日本スペイン大使館のホームページ
http://www.exteriores.gob.es/Embajadas/TOKIO/ja/Embajada/ServiciosConsulares/Paginas/InscripcionConsular.aspx
どんな時に必要か
日本国籍がある場合スペインを含むシェンゲン協定を結んだ国への90日以下の滞在にはビザがいりません。
スペインに旅行で来て観光する場合はもちろん、語学学校に行く場合でも90日以下だとビザはいりません。
学生ビザが必要になるのは、スペインで91日以上大学や語学学校に通う場合です。
種類
スペインの学生ビザには短期ビザと長期ビザの2種類があります。
短期ビザはスペインの大学や語学学校に91日以上180日以下滞在するのに必要で、留学の期間が180日を超える滞在は長期ビザが必要になります。
短期ビザの方がビザを申請する時の書類が少ないのですが、長期ビザは現地でビザの延長をすることができるのに対し短期ビザは延長不可です。
とりあえず半年くらい留学して必要があればビザを延長しようと考えている人は、181日を少し超える日数で長期ビザを申請しておくようにしてくださいね。
ビザ申請に必要な書類と簡単な書き方
査証(ビザ)申請書
在日本スペイン大使館でもらえます。
スペイン語で必要事項を全て記入して、パスポートと同じサインをしてください。
スペインへの入国日蘭の書き方は希望日を記入し、ビザの審査が通った後に正式な日を決定します。
写真(4.5cmx3.5 cm)
写真はカラーで背景が白のものを1枚用意します。
パスポートの原本とコピー
コピーはスペイン入国から1年以上有効なもので、コピーは写真のあるページとスタンプなどが押してあるページです。
入学許可証の原本とコピー
スペインで通う予定の公立大学や認可私立語学学校の入学許可証とそのコピーも必要です。
銀行の残高証明書
スペインに滞在する期間の生活費があることを証明するために、往復の航空券代と月額535ユーロ以上の残高がある通帳の残高証明書を用意します。
宿泊証明の原本とコピー
学校からの滞在先(寮やホームステイ等)証明書や賃貸契約書の原本とコピーもいります。
海外旅行保険の証明書とコピー
滞在期間全ての日数をカバーする海外旅行保険の英語科スペイン語の証書とそのコピーです。
病気やけがの治療代だけでなく日本への一時帰国の費用も保証してくれる内容であることが必要です。
クレジットカードについているものは不可なので注意してくださいね。
無犯罪証明書(長期ビザのみ)
日本や過去5年間に住んだことのある国の無犯罪証明書を、警察に発行してもらいます。
健康診断書(長期ビザのみ)
在日本スペイン大使館の健康診断書のフォームをどこでもいいので病院に持っていって、健康診断を受けたうえで記入してもらいます。
学生ビザの申請は上記書類と返信用の切手が貼った封筒を在日本スペイン大使館に提出します。
長期ビザだと審査が下りるまでに2カ月程度、短期ビザだと1カ月程度の期間がかかるので、留学予定日の3カ月くらい前にはビザの申請をすることをおすすめします。
学生証の申請方法
日本で学生ビザが下りても、スペインに到着してからすぐに現地の警察にESTANCIA POR ESTUDIOS O INVESTIGACIONと呼ばれる学生証を申請する必要があります。
必要書類は各街の警察署によって微妙に違うので、現地に着いたらまず警察署まで何が必要か聞きに行ってくださいね。
マドリード等の大きな街では申請の手続きが予約制になっているところもあるので、予約の取り方も現地で確認してください。
奨学金について
スペインの私立の語学留学で奨学金を得るのはなかなか難しいのですが、芸術・教育・文化などを学ぶ場合はスペイン政府奨学金に応募することができます。
狭き門ではありますが、興味のある方は一度チェックしてみてくださいね。
★スペイン政府奨学金
http://www.aecid.es/ES/becas-y-lectorados/convocatorias-maec-aecid
一時帰国する場合
基本的に学生ビザの期間中に一時帰国するのは自由なのですが、1点だけ気をつけないといけないことがあります。
学生ビザでスペインに入国すると、すぐに現地の警察で学生証の取得手続きをしないといけないというのを上で説明しました。
申請してから実際に学生証が発行されるまで時間がかかるのですが、この間に一時帰国する時にはスペインに再入国する時に再入国許可証が必要になります。
再入国許可はスペインを出る前に現地の警察で発行してもらわないといけません。
再入国許可証の申請にいる書類や予約がいるかどうかは地方によって違うので、現地の警察に確認するようにしてください。
スペインで働く可能性がある場合の注意点
スペインでは学生ビザでも学生証が発行された後なら週20時間以内のアルバイトをすることができます。
スペインでは仕事を見つけるのが難しいのが現状ですが、大都市では日本人や中国人の経営する日本食レストランなどでアルバイトをするチャンスもあるようです。
その場合は雇い主の人にきちんと社会保険を申請してもらってください。
社会保険を申請していないと不法就労扱いになって警察に見つかると大問題に発展するので注意してくださいね。
まとめ
- 学生ビザは在日本スペイン大使館に申請する
- スペインの学生ビザには長期ビザと短期ビザがある
- 申請には査証(ビザ)申請書を始め様々な書類が必要
- スペインに付いたら現地の警察で学生証を申請する
- 学生証が発行される前に日本に一時帰る時は再入国許可証を取る
- アルバイトをする場合は社会保険付きの正規のものを
学生ビザの申請にはたくさんの書類が必要で大変だなと思うかもしれません。
でもいざスペインに語学留学すると決めて手続きの波に乗ってしまえば、どんどんビザの取得に向けて進んでいくことができます。
申請してからビザが下りるまでに時間がかかることが多いので、3,4か月前から早めに申請するようにしてくださいね。
また意外と大変なのが現地についてからの学生証の申請です。
スペインのお役所仕事にうんざりすることもあるかもしれませんが、通っている語学学校でも情報を教えてもらえると思うので困った時は助けてもらってください。
スペインへの語学留学はスペイン語の習得にはとても効果的ですし、何よりもとても楽しく貴重な体験になるはずです。
その一歩となる学生ビザの手続きは在日本スペイン大使館の情報を確認しながら、慎重に時間に余裕を持って進めるようにしてくださいね。
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