スペインに移住する動機で一番多いのは、スペイン人との国際結婚ではないでしょうか。

スペイン人男性と国際結婚をしてスペインに移住するという日本人女性は結構いて、大都市などでは何人も日本人が暮らしていたりします。

大好きな人との新しい生活に思いをはせると、期待でいっぱいでスペインに行くのがとても待ち遠しいですよね。

またその一方でスペインの生活に馴染めるかなと不安になったりもすると思います。

また移住後の結婚や居住権申請の手続きがスムーズにいくかどうかも結構心配だったりしますよね。

笑

そこでここではスペインへ移住する方法や移住後の生活等について紹介していこうと思います。



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スペインへの移住方法

スペイン人と結婚してスペインに移住する場合、日本で結婚の手続きをする方法スペインで結婚の手続きをする方法があり、どちらを選ぶかで少し勝手が変わります。

日本で結婚する場合の方法を簡単に言うと以下の通りです。

★日本で結婚の手続きをする方法

  1. 日本の市役所と在日本スペイン大使館で結婚の手続きに必要な書類を確認する。
  2. スペイン人婚約者来日
  3. 在日本スペイン大使館でスペイン人婚約者の独身証明書を発行してもらう
  4. 日本の市役所で入籍する
  5. 在スペイン大使館でスペイン側の婚姻手続きをする
  6. スペインに渡ってから警察で在留許可証の申請をする

そして次にスペインで結婚する場合の手続きは以下の通りです。

★スペインで結婚の手続きをする方法

  • スペイン人婚約者にRegistro Civil に結婚の手続きに必要な書類を確認してもらう(ついでに最初の面談の予約を入れる)
  • 日本で自分が必要な書類を全て揃える
  • スペインに行く
  • Registro Civilで担当員と面会し必要書類を全て提出する
  • 審査を待つ(もう一度面談をすることがある)
  • Registro Civilから裁判所かRegistro Civilの施設での結婚式の日程の連絡がある
  • 結婚式をする
  • スペインの警察で在留許可証の申請をする
  • 在スペイン日本大使館で日本側の入籍をする

スペイン人が日本にビザなしで滞在できる期間も、日本人がスペイン(を含むシェンゲン協定加盟国)にビザなしで滞在できる期間もどちらも90日です。

日本で結婚する場合は書類によほどの不備がない限り手続きに90日以上かかるようなことはないのですが、問題はスペインで手続する場合です。

スペインのでは国際結婚のカップルは教会婚ではなくRegistro Civilでの婚姻手続きをする必要があるのですが、これはスペイン人同士のカップルでも利用する制度です。

手続きや審査が日本の入籍より複雑な上に、都市部ではかなりの順番待ちがあるため手続きに想像以上の時間がかかることもよくあるようです。

なのでスペインに行く前に最初の面会の予約を取ってもらいその日にいに合わせて現地に行ったとしても、90日以内に在留許可証申請まで済ますのは至難の技です。

スペインで婚姻手続きが完了しないまま90日以上スペインに滞在すると不法滞在になってしまうので、一度日本に帰国しないといけなくなることもあります。

また一時帰国すると90日間はスペインに入国できないので、あらかじめ手続きに時間がかかりそうだと思ったら学生ビザを取得してからスペインに行くという手もあります。
それでは次に日本で結婚する場合やスペインで結婚する場合にかかる費用はだいたいどれくらいか見ていくことにしましょう。

費用

まず移住費用についてですが、スペインに移住するのに必要な費用はまずスペインへの航空券代です。

それに加えて新生活を始める家を借りる費用や結婚式の費用については、事前に婚約者とどのように分けるか相談して決めておきましょう。

ポイント

またスペインで結婚の手続きをする場合は、日本に一時帰国することも想定してそのための航空券代も用意しておきましょう。

一時帰国を避けるために学生ビザを取得する場合には、

★学生ビザを取得する場合
現地での語学学校の授業料
+
加え月535ユーロ(金額がよく変わるので要チェック)の生活費があることの証明

が必要なので、現地結婚手続きの進まなさにイライラしなくていい代わりに、かなりの費用が必要になります。

次に生活費用ですが、スペインで当面の間は専業主婦になる場合はさほど必要ありません。

ポイント

スペインでは賃貸物件はほぼすべて家具・電化製品付きなので、初期費用が少なく新生活を始めることができます。


ただ新婚生活ではしばらくの間は必要な物を買い足していったりと出費がかさむので、ある程度まとまった貯金がある方が安心です。

ビザ

スペイン人と結婚すると配偶者ビザが出てこれでスペインに移住ができると思いがちですが、実は配偶者ビザのようなものはありません。

ビザの代わりに結婚した後でスペインの警察で在留許可証(NIE)を申請します。

日本で結婚した場合は在日本スペイン大使館から、スペインで結婚した場合はRegistro Civilから婚姻証明書をもらえます。

そしてこの婚姻証明書と住所登録証明証などをもとに、スペインで暮らすことになる町の警察に居住許可証(NIE)を申請します。

ややこしそうと思うかもしれませんが、スペイン人の配偶者の場合書類さえ揃えればまず間違いなく居住許可証がもらえるので心配いりませんよ。

ポイント

結婚しただけでは居住権がなく、警察に居住許可証を発行してもらって初めてスペインで暮らしていけることになるので注意してくださいね。

また居住許可証は申請してから発行されるまでに数カ月かかりますが、この間にビザなしで滞在できる90日を越えてしまっても大丈夫なのか心配になるかもしれません。

でも申請した時に渡されるスタンプ入りの紙が許可証代わりになるので不法滞在にはならないので大丈夫ですよ。



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移住後の生活

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スペインでの仕事

居住許可証を受け取ったら、スペイン人の配偶者はスペイン人と同じように就労することができます。

ただスペインではピークよりは落ち着いて来てはいるものの、失業率がとても高いです。

また日系の企業も少ないことから、仕事を見つけるのがかなり難しいのが現実です。

家庭教師のような形で自分で生徒を見つけて日本語や日本の文化を教えたりと、自分で仕事を作っていくのがスペインで収入を得る近道ではないかと思います。

食事

笑

スペインでは昼食が14時で夕食が21時と日本と食事の時間が違うので、最初は合すのに大変かもしれませんがすぐに慣れるので大丈夫ですよ。

スペインではフルーツと野菜が日本と比べて安いので心置きなく食べられる代りに、魚が少し高めでお肉の方が割安です。

またスペインでは日本食がプチブームなのか、日本食レストランが結構たくさんあります。

また近頃はスーパーで日本のものとはちょっと違うもののしょう油や豆腐が売られていたりもします。

なので簡単な日本食なら自分で作ることもできますよ。

物価

物価は全体的に見て日本よりやや低めなので、生活費は日本よりやや少な目で生活できます。

特にパンや牛乳をはじめとした食材が日本よりかなり安いので助かります。

日本より割高に感じるのはシャンプーや歯磨き粉などの生活用品ですが、安売りの時にまとめ買いをするとややお得になります。

外食や旅行なども場所を選べは日本より安い予算ですることができますよ。

老後

スペインに移住するとなって一番気がかりなのは老後の生活ではないでしょうか。

スペインでは日本と違って仕事をしていないと年金をかけることができないので、専業主婦だと老後は旦那さんの年金だけで生活することになります。

ポイント

もし仕事がなかなか見つからないような時は家を買ってローンは退職までに支払ってしまう等、老後収入が減っても生活していけるような基盤づくりは大切ですよ。

スペインでの住宅の購入方法

スペインで住宅を購入する場合は日本と同じように不動産屋さんを通すか、または個人間での交渉するかで希望の物件を探します。

住宅を購入する契約を結ぶ時はノタリオという日本で言う司法書士のような人に契約書をチェックしてもらい、サインをもらわないといけません。

ポイント

不動産屋さんを通して物件を購入する場合は、大抵の場合不動産屋さん主導で手続きを進めていってくれるので簡単です。

またスペインの居住許可証と毎月一定の収入があれば銀行でローンを組むことも可能ですよ。



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スペインで永住権をとるには?

スペイン人の配偶者の場合、初めの居住許可証は5年間の有効期限になります。

ポイント

有効期限の1ヵ月前になると居住許可証を更新しないといけないのですが、この時に在留許可証がEU圏内の永住権に切り替わります。

ただ5年間ほとんどの期間をスペインで過ごし(6カ月以上連続でEU圏外に出ているとダメ)、婚姻も継続している場合です。

永住権を取得後も長期間スペインの外で生活したり、離婚したりした場合は永住権が取り消しになることもあります。

スペインから日本に移住してその後またスペインで暮らすという場合は、また5年有効の居住許可証から始めることになりますよ。

まとめ

  • 日本絵結婚する場合とスペインで結婚する場合で手続きが違う
  • スペインでの手続きは時間がかかるので一時帰国や学生ビザも視野に
  • 結婚後にスペインの警察で在留許可証(NIE)の申請をする
  • NIEの有効期限は5年でその後更新で永住権に
  • 仕事は見つかりにくいものの物価が安くて住みやすい
  • 食事の時間が日本とは違う
  • 仕事をしていないと年金がもらえないので早いうちから対策を

大切な人と国際結婚してスペインに移住するとなると、どんな生活になるのか期待でいっぱいになりますよね。

でも慣れない結婚生活を日本とは文化も言葉も全く違う場所で始めることに不安な気持ちもあると思います。

実際に手続きを始めるとスペインのお役所での手続きに戸惑ったりイライラさせられることも出てくるとは思います。

でもこの最初のステップを乗り越えると、あとはスペインでの新婚生活を自分のペースで楽しむことができますよ。

そしてさらには煩雑な手続きを力を合わせて進めることで、旦那さんと絆もさらに深まるかもしれません。

またスペイン移住生活のブログ等をチェックしてみたりスペイン生活のテレビの番組などをみてみると、スペインでの生活のイメージがしやすいのではないでしょうか。

笑

スペインと日本の文化はけっこうちがうものの、日本より物価が安くのんびりしたスペインは慣れると結構住みやすいところですよ。



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