スペイン人と国際結婚することになると、頭に浮かぶのは結婚式のことではないでしょうか。
スペインで結婚式を挙げることになったなら、何をどんな風にどうやって準備していけばいいのかあまりピンとこないと思います。
旦那さんに任せるという手もありますが、一生に1度の結婚式なのでやっぱり積極的に準備に参加したいですよね。
スペインで結婚式の手配をするなら、まずはスペインの結婚式がどんなものか知る必要があります。
そこでここでは、スペインで結婚式を挙げることになったっけど、何から手を付けていいかわからないという人のために
- スペインの結婚式の特徴
- スペインの結婚式の流れ
- スペインの結婚式の服装やマナー
等を紹介していきたいと思います。
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スペインの結婚式の特徴
結婚式場がない
スペインには日本のような結婚式場がありません。
なので教会や市役所又は裁判所で婚姻の誓いを立てた後、レストランやホテルの宴会場に移動して出席してくれた人とパーティーをします。
レストランやホテルの宴会場は事前に予約をして貸切って、食事のコースメニューやケーキもお店と相談して予算を決めてオーダーします。
招待客全員が入るキャパシティーのある場所で、できるだけ教会や市役所から移動しやすい場所を選び、遠くの場合は貸し切りバスの手配も検討します。
新郎新婦も出席者もダンス
スペインの結婚式に欠かせないものと言えば音楽とダンスです。
日本のようなスピーチや両親への花束贈呈等がない代わりに、食事の後招待客は老若男女みんな音楽に合わせてダンスします。
音楽はステレオで流すだけの場合もあれば、生バンドの演奏を頼むこともあります。
時間がたってお酒が回るとネクタイを外したりして、かなりリラックスした雰囲気が漂うことも珍しくありません。
パーティーは深夜まで続く
そしてスペインの結婚式のパーティーはかなりの長丁場で始まりは昼でもそのまま深夜まで続きます。
夕方の式でパーティーを夕食時にする場合は、明け方まで盛り上がることもあります。
食べて飲んでしゃべって踊って、心行くまでパーティーを満喫するのがスペイン流の風習です。
招待客の人は必ず終わりまで参加しないといけないことはないですが、食事が終わってある程度の間はダンスに参加するのがマナーです。
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スペインの結婚式の流れ
一般的な流れ
スペインの結婚式の流れは地域によって多少違いがあるものの、大まかにいうと下記のようになります。
- 教会か市役所のホールまたは裁判所で婚姻の誓いを立てる
- 新郎新婦は写真撮影へ、招待客はレストランや宴会場等のパーティー会場に移動
- 招待客はフィンガーフードとドリンクを楽しみながら新郎新婦を待つ
- 新郎新婦が到着し招待客とともに着席し食事を楽しむ(席は自由のことが多い)
- 食事が終わると音楽がかかってみんなでダンスを楽しむ
- ダンスの合間に新郎新婦が招待客と会話したり写真を撮ったりする。
この時に新郎新婦から招待客にちょっとしたプレゼントが配られ、招待客から新郎新婦にご祝儀やプレゼントが渡される。
結婚自体は教会や市役所で誓いを立てた時に成立しますが、その後にパーティーをするのが慣例になっています。
中には裁判所で結婚して後は親戚にお知らせを送ってそれで終わりということもありますが、これはかなり稀なケースです。
国際結婚の場合はこんなことも
スペインの習慣では結婚式と言えば教会婚です。
でもスペイン人と外国人の国際結婚の場合は、教会ではなく市役所や裁判所で結婚することがほとんどです。
市役所で結婚する場合は結婚式用のホールがあってそこで教会と同じような手順で式をしますが、裁判所だと小さな部屋で裁判官に誓いを立てることになります。
裁判所の方が順番待ちがあまりなく、早く結婚できるので選ぶ人も多いです。
でもその場合は裁判所には招待客を呼ばす、パーティー会場で改めてみんなの前で疑似セレモニーを行い誓いを立てるというカップルもいます。
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スペインの結婚式の服装とマナー
新郎新婦の服装
新婦の服装はウェディングドレスでほとんどの場合は借りるのではなく購入し、ヘアメイクは自分で予約した美容院でしてもらいます。
日本のようにお色直しがないので、式やパーティーの間はずっとウェディングドレスで過ごします。
新郎はスーツか燕尾服です。
昔はスーツが主流だったようですが、最近は燕尾服を買ったり借りたりする人も増えてきています。
招待客の服装
招待客の服装は男性の場合はスーツで、白いネクタイをする習慣はないのでネクタイは好きな色と柄で大丈夫です。
女性の場合は結婚式の時間帯によって服装が変わります。
結婚式がお昼の時間帯の時は膝丈やショート丈のドレスかスーツで、夜の場合はロングのイブニングドレスを着ます。
結婚式の招待客の女性はみんなかなり気合を入れておしゃれをして行きますよ。
結婚式の料理
結婚式での料理についてはスペインの結婚式と日本の結婚式にさほど違いはありません。
招待客が会場で新郎新婦を待つ間に飲み物やフィンガーフードがふるまわれ、食事はデザートを入れて5皿前後のコース料理が一般的です。
また子どもには子供用のメニューを用意が用意されます。
飲み物については食事の時はビールやワイン、スパークリングワインが出され、食後はコーヒーや紅茶に加えカクテルが用意されることが多いです。
コーラやジュースのノンアルコール飲料もいつでもオーダーできるようになっています。
伝統では上記のような感じですが、最近はビュッフェスタイルにするカップルも結構います。
どのような形式にするかは会場となるレストランやホテル等と相談して決めてくださいね。
マナー
スペインの結婚式には特にこれといったマナーはなく、招待されたらご祝儀を持って行くくらいで大丈夫です。
こちらの結婚式はみんなで盛り上がって楽しむものなので、みんなよく食べよく飲んでよくおしゃべりして踊ります。
ご祝儀の相場
結婚式のご祝儀の相場はだいたい1人€100から€200くらいです。
といってもスペインには日本のような明確な相場がなく、人によって包む金額にかなりの差があります。
相場より少ない人ももちろんいますが、これに関してはあまりみんな気にしないようです。
スペインの人は当日出される料理や飲み物の代金より足が出るくらいの金額を包むようにして、レストランのランクなどで微妙に金額を調整する人が多いです。
ご祝儀はメッセージカードと一緒に封筒に入れて渡すか、新郎新婦がそれ用の銀行口座を指定した場合はそこに振り込みます。
ちなみに結婚式の費用は大部分はこのご祝儀でプラスマイナス0になることが多いです。
以前に書いた下記の記事でスペイン人と国際結婚する時の手続きの流れなどを詳しく紹介しています。良かったら参考にしてみて下さい。
>スペインへの移住方法!結婚前に知っておきたいこと
まとめ
- スペインには結婚式場がない
- レストランやホテルの宴会場を借りる
- 結婚式のパーティーはかなり長時間続く
- お色直しがなくウェディングドレスで一日過ごす
- 堅苦しいマナーはなくみんな自由に盛り上がる
- ご祝儀の大体の相場はあるものの日本よりアバウト
スペインでも日本と同じように結婚式は新郎新婦やその家族にとても特別で大切な日です。
でもそこはラテンの国らしくあまり堅苦しさのない、ゲストとともに楽しむパーティーのようになります。
ウェディングドレスを好きなお店で購入したり、雰囲気のよさそうなレストランを探したり自分たちで作り上げる感が強いです。
日本で結婚したりスペインの裁判所で簡素に結婚が成立した場合も、親戚一同や友人を招待して後日パーティーをすることもよくあります。
日本の結婚式との雰囲気の違いに驚くかもしれませんが、郷に入れば郷に従えで楽しんでくださいね。
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