マラガはスペインの中でも比較的新しく発展した街です。
街の所々に歴史的な建築物も見られる近代的な街並みと港、そしてなんといっても穏やかな地中海のビーチが堪能できます。
そしてなんと最近ヨーロッパ内からの観光客をめきめき増やしている注目の街なんですよ。
そしてスペイン南部のアンダルシア地方で唯一国際空港があるので、アンダルシア地方を観光する拠点にもなります。
気候が一年を通して温暖で穏やかなのと、マドリードやバルセロナといった他の大都市と比べるとスリなどの被害も格段に少ないので観光しやすい場所でもあります。
といってもやはり海外の街なので、観光するとなると色々な不安も出てくると思います。
ここではそんな人のために、マラガの観光地や気候それに公共機関の乗り方などについて紹介していこうと思います。
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マラガの観光のポイント①どんな場所がある?
マラガの見どころは歴史的な建築物がいくつか残る街の中心地、大型客船が発着する港、ビーチの三か所に分かれます。
ピカソの出身地ということで、美術館もいくつかあり芸術的な一面もあります。
どこもスペインの他の都市より国際的で開けた雰囲気が魅力ですが、以下に見どころを詳しくあげていきたいと思います。
大聖堂
マラガの旧市街の中心にある大聖堂は、なんと右の塔が未完成のまま資金不足で工事中止になりました。
それでもゴシック様式やルネッサンス様式が混在する外観は重厚感たっぷりで見ごたえがあります。
ピカソ美術館
マラガ出身の世界的に有名な芸術家であるパブロ・ピカソの美術館です。
一番有名な作品はマドリッドのソフィア王妃芸術センターにあるものの、絵画やデッサンそれに彫刻200点を見ることができます。
マラガには美術館の他にピカソの生家も残っていて見学することができます。
カルメン・ティッセン美術館
マドリッドのティッセン・ボルネミッサ美術館の姉妹館です。
常設展も見ごたえがありますが、期間限定の特別展もいろいろ開催されているので必見です。
アルカサバとヒブラルファル城
アルカサバは古代ローマ時代の要塞の跡にイスラム勢力によって建てられた、お城で、ヒブラルファル城はアルカサバを守るための要塞です。
街の高台にあるのでマラガの街を一望できる絶好のポイントですよ。
アルカサバの入り口にはローマ劇場の遺跡もあるので必見です。
闘牛場
近代的な外観の闘牛場で、かなり大きさもあります。
夏のお祭りの時期には実際に闘牛も見ることができるので、興味のある方はぜひ観戦してみてください。
港
マラガの街の中心地にほど近い場所にある港は、少しハイクラスなお店やレストランが並ぶおしゃれな場所です。
日曜日には服や小物を中心としたスタンドがずらりと並ぶので、絶好のショッピングポイントになります。
カップルで食事をするのにおすすめです。
ペドレガレホ・ビーチ
ペドレガレホはレストランや海の家(チリンギート)がずらりと並ぶビーチ沿いの道(パセオ・マリティモ)の名前です。
ここにはおいしい魚介類を食べられるレストランはもちろんイタリア料理や多国籍料理のレストランがひしめきあい、週末はものすごい活気を見せます。
前に広がるビーチも人気で、夏場はパラソルが何重にも並んでいますが、数あるマラガのビーチの中でも一番親しまれている場所といえますよ。
マラガ近郊のレジャー
マラガのからカディスへ向かう国道沿いには、比較的安い値段で周れるゴルフ場が沢山あります。
またこの国道メディテラネオ自動車道はほぼずっと海岸線を走っている上に通行料がかからないので、ドライブにも最適ですよ。
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マラガの観光ポイント②買い物
マラガの街の中心といえばラリオス通りで、この通りと隣のヌエバ通りは色々なお店がずらりと並ぶショッピングに最適の場所です。
キーホルダーやTシャツなどのお土産物屋さんは、ラリオス通りと大聖堂の間の細い通りにずらりと並んでいるので要チェックですよ。
また食料品をお土産に考えている人は、エル・コルテ・イングレスというデパートの食料品売り場がおすすめです。
チョコレートやスイーツそれにオリーブオイルなどの種類が豊富で、値段も比較的お求めやすいですよ。
マラガの観光ポイント③グルメ
マラガのグルメといえば何といっても目の前の海でとれる新鮮な魚介類です。
マラガでは魚介類をフライにするのが主流で、魚の種類を言って注文するとそれがフライになって出てきます。
数ある魚の中でもマラガを一番代表するのはボケロネス(Boquerones)という小さなイワシで、本当によく食べられています。
イカリングやホタルイカのフライも人気ですよ。
一見シンプルなフライですが、ソースなしでもどんどん食べられるほどおいしいのは、やはり素材が新鮮だからでしょう。
その他の郷土料理にはサルディナス(Sardinas)というイワシを炭焼きにしたものもあり、海の家の近くを通ると木のボートを活用した炭焼き場からおいしそうなにおいが漂ってきますよ!
その他にも茹でたエビやアサリを白ワインで蒸したものも人気ですよ。
マラガの観光ポイント④気候は?
マラガの気候はスペインの中でも一番恵まれているといっても過言ではなく、一年中を通して暖かい地中海性気候です。
夏は暑くなるものの湿気が少なく海からの風も吹くためか、セビージャなどアンダルシアの内陸部のように強烈な猛暑になることはあまりなく、比較的過ごしやすいです。
10月くらいまではビーチで過ごせるような気温の日もあり、地元の人は海水浴セットを準備したままです。
冬も1月2月は冷え込むことがあるものの、昼間はコートを脱いで歩けるような日も多いですよ。
春と秋は大雨が降ることがあるものの、一年で300日以上が晴れと言われるくらいお天気には恵まれています。
服装は日本で着ている服装か冬は少し薄着にするくらいで大丈夫ですが、以下に季節ごとのおすすめの服装をまとめたいと思います。
春におすすめの服装
長袖か半袖のTシャツに、パーカーかカーディガンで、靴は歩きやすいパンプスかスニーカー。
日中は暑くても朝や日が暮れてからはひやりとするので、羽織ものを持ち歩くのは必須ですよ。
夏におすすめの服装
半袖かノースリーブに短い丈のボトムスか女性なら軽い素材のワンピース、靴は歩きやすいサンダル。
夜は涼しく感じる日があるので、薄手のカーディガンやシャツを持ち歩くと便利です。
秋におすすめの服装
長袖のTシャツかシャツにジャケットで靴はショート丈のブーツかスニーカー。
暖かい日が多いですが急に冷え込むこともあるので、念のためジャケットは持ち歩いた方がいいですよ。
冬におすすめの服装
ニットにジャケットかコート、靴はブーツかスニーカー。
冬は暖かい日と寒い日の落差が結構あるので、ジャケットとコートを両方持って行って気温によって使い分けると便利です。
寒い日はマフラーや手袋もあった方がいいですよ。
以前の「スペインでの服装は?シーズンや場所にあわせた服選び!」という記事内で、スペインの各地域、シーズン毎のおすすめの服装や、観光する場所に適した服装を紹介しています。
観光する服装に迷ったら参考にしてみてくださいね。
⇒スペインでの服装は?シーズンや場所にあわせた服選び!
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マラガの観光ポイント⑤治安や物価はどうなの?
マラガはマドリードやバルセロナに比べるとスリや置き引きの被害は格段に少ないですよ。
ただ大きい街で観光地なので全くスリがないとは言い切れないので、
- しっかりファスナーで閉められるバッグを持つ
- 斜めがけのバッグの場合は体の後ろではなく前にくるようにかける
- 現金やカードは何ヶ所かに分ける
といた基本的な対策はしておくようにしてくださいね。
スリは少ないといってもバッグや携帯電話を置き忘れたりするとまず戻ってこなので、荷物からは手と目を離さないようにしましょう。
マラガの物価はマドリードやバルセロナに比べると安く、レストランやお土産物の値段もお得ですよ。
スペインの物価やレストラン・バルでの平均予算、観光者が使う一日あたりの食費については「スペインの物価は日本と比べて高い?安い?」の記事内で紹介しています。
いくらくらいユーロに換えようか悩んでいたら参考になる記事だと思います。
⇒スペインの物価は日本と比べて高い?安い?スペインの物価は日本と比べて高い?安い?
マラガのホテル事情
それではここでは気になるマラガのホテル事情について見ていきたいと思います。
ホテルの相場
マラガのホテルの相場はマドリッドやバルセロナより若干安く、大人二人で一泊€70から€150くらいです。
リゾート地ということもあって冬より夏の宿泊費を高めに設定しているホテルが多いです。
チップはいるの?
チップについてはまず必要ないですが、大きい荷物を部屋まで運んでもらった時等は€1くらい渡すといいと思います。
スペインでチップを渡すタイミングや、どういう時に渡すのかといったチップに関する情報を以下の記事にまとめております。
チップのマナーについて不安な方はチェックしてみてくださいね。
⇒スペインでチップの正しい渡し方!旅行に行く前の心構え
コンセントや電圧の違いは?
電源プラグは日本とは違うCタイプなので、変換アダプターを持っていきましょう。
電圧も違いますが、携帯やカメラの充電器は世界中の電圧に対応しているものがほとんどなので、変圧器を買う前に確認するようにしてくださいね。
スペインのコンセントプラグに関しては以前に「スペインで使える電源プラグの形状ってどんなの?」で詳しく紹介しています。デジカメとかスマホの充電を考えているなら参考にしてみて下さい。
スペインのホテルの内装や冷暖房設備、アメニティについては過去の記事で詳しく紹介しております。
ホテルに宿泊予定の方ならきっとお役に立てる内容だと思います!
⇒スペインのホテル事情!内装やサービスについて
マラガと各地への移動方法
マラガはスペイン各地にも発着する国際空港や新幹線も止まる駅、それにアンダルシアを中心とした各地へのバスが出る大きなバスターミナルがあります。
なのでマドリッドやバルセロナからも移動しやすく、スペイン南部を中心とした旅行の拠点にするのに向いています。
それでは以下にマラガからスペインの他の主要都市や近郊の見どころへの行き方を紹介したいと思います。
バルセロナへの行き方
飛行機で約1時間半、マラガのバスターミナルからバルセロナの北バスターミナルまでALSA社のバスで約16時間半です。
格安航空券が手に入ればバスと飛行機の値段がさほど変わらないので、飛行機での移動がおすすめです。
バルセロナに関しては以前に「スペインのバルセロナ観光ポイント!現地人が教えます」で詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね!
マドリードへの行き方
マラガ駅からマドリードのアトーチャ駅まで新幹線AVEで約3時間、マドリードの南バスターミナルまでDaibusのバスで約6時間です。
マドリードに関しても以前に「スペインのマドリード観光ポイント!現地人が教えます」で詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね!
ミハスへの行き方
Avanzaというバス会社のバスで約1時間15分です。
ミハスに関しても以前に「スペインのミハス観光ポイント!現地人が教えます」で詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね!
フリヒリアナへの行き方
マラガからネルハまでALSAのバスで約1時間で、ネルハからフリヒリアナまでバスですぐです。
マルベージャへの行き方
Avanzaというバス会社のバスで約1時間半です。
ロンダへの行き方
Avanzaというバス会社のバスで約3時間です。
ロンダに関しても以前に「スペインのロンダ観光ポイント!現地人が教えます」で詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね!
モロッコへの行き方
Avanzaというバス会社の直通バスでアルヘシラスまで約1時間45分、アルヘシラスからフェリーで約2時間です。
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乗り物の乗り方
マラガの街はそれほど大きくないので、市内の見どころはほとんど歩いて回れますが、ビーチに行く時にはバスを使うのが便利です。
また最近路線が1本だけでとはいえ地下鉄も開通しました。
タクシーも市内の移動だとそんなに高くないので、荷物が多い時や暗くなってからは利用するのもいいですよ。
バスの乗り方
前から乗って運転手から切符を買い、降りる時は車内のボタンを押して知らせ、後ろから降ります。
車内に路線と停車駅のモニターがあるので注意してみておいてください。
地下鉄の乗り方
自動券売機で切符を買って、自動改札から入り乗車します。
タクシーの乗り方
駅や街の中心地や大きなショッピングセンターの近くにはタクシー乗り場があります。
流しで走るタクシーもあるので、手を挙げて止まってもらいましょう。
車体は白でドアは自動で開かないので、自分で開けて入ってください。
マラガのコーヒーの注文の仕方
スペインではコーヒーをブラックやクリープを入れて飲むことはまずなく、牛乳を入れてカフェオレ(カフェ・コン・レチェ)にして飲みます。
そしてマラガでは、コーヒーとミルクの分量によってカフェオレの名前が変わります。
まずミルクなしのブラックコーヒーはカフェ・ソロでこれはスペインのどこの地域でも同じです。
ミルクがほんの少しのカフェオレはコルタド、半分半分はミタ、そしてミルクが多めなものはヌベ(マラガ以外のアンダルシアの地域ではマンチャド)と呼ばれています。
マラガに行ったら、その時の気分によってコーヒーを飲み分けてみてくださいね。
まとめ
- マラガは海岸沿いにある近代的な街
- ビーチが一番人気だが美術館や歴史的建造物もある
- 新鮮な魚介類が満喫できる
- マドリードやバルセロナに比べるとスリや置き引きが少ない
- ホテルの相場はマドリードやバルセロナに比べると若干安め
- 中心部の見どころは全て徒歩で周れるがビーチに行く時はバスが便利
- 近郊の街にはバスで行くのがおすすめ
- カフェオレに色々な種類がある
マラガは最近ヨーロッパの中で、バカンスの行き先としてめきめき人気を高めています。
また観光客の増加に伴い都市開発も進んで年々魅力を増していっています。
のんびり一日ビーチで過ごして、近くの海の家で魚介類を楽しむのは至極の時間ですよ。
国際空港があり、日本からもマドリードやバルセロナと同じように飛行機の乗り換え一回で行くことができるます。
アンダルシア地方を中心にスペインを観光したいと考えている方にとっては拠点にするのにうってつけの場所です。
スリや置き引きの被害も少ないので少し安心ですが、サッカースタジアムの周りにはあまり近づかないようにしましょう。
マラガはホテルの宿泊費やレストランの値段をはじめとした物価も安めなので、比較的低予算で旅行を楽しむことができますよ。
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