スペインというとガウディの建築物や大聖堂等、優れた建築が沢山ある国というイメージがありますよね。

スペインは世界に誇る建築物が沢山ある国で、世界遺産に登録されているような有名な建築だけでもかなり数があります。

そんな有名な建築が見たくてスペイン旅行を決めたという人も多いと思います。

でも、その中から限られた旅行日程で一体どれを見たらいいか、なかなか決めきれない方も多いのでは?

笑

ここではスペイン旅行で有名な建築を見たいけどたくさんある中からどれを選べばいいかわからないという人のために、

  • スペインで有名なおすすめの建築物
  • スペインの建築の歴史
  • スペインの建築の様式

これらを紹介したいと思います。



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スペインでおすすめの有名な建築物

スペインではカトリックの大聖堂、イスラム建築、ガウディなどの天才建築家の作品、近現代建築と色々な種類の建築を見ることができます。

しかもその多くが世界遺産にも登録されている傑作揃いなので、建築を周るだけでも十分旅行を楽しめたりもします。

ここではスペインにあるたくさんの建築の中から特に有名でおすすめのものをあげていきます。

ガウディの建築物

Sagrada Família

観光客からの人気が特に高く、スペインの建築物の代名詞的な存在になっているのがバルセロナにあるガウディの作品群です。

動物や植物からインスピレーションを得たデザインと曲線を多用した個性的な建築は、個性的で凄みがあり世界中の人を魅了していますます。

バルセロナにはサグラダファミリア教会、グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョ等、スペイン好きなら一度は聞いたことのある有名な建物が市内に点在しています。

その中でも建設開始から130年以上たっても未だに未完で建築中のサグラダファミリア教会の存在感やスケールは群を抜いています。

建築途中なので毎年違った姿を見られるのでリピーターも多いのではないでしょうか。

空に届きそうな高い高い塔の上に登って見渡すバルセロナの街の景色も最高ですよ。

ガウディの建築は建築物に興味がない人でもバルセロナに行くなら絶対に見るべきスポットです。

ポイント

ただ人気過ぎてチケットを買うのに長蛇の列ができていることもあるので、できるっだけネットで事前に予約しておくことをおすすめします。

サグラダファミリアチケット予約サイト
https://tickets.sagradafamilia.org/site/SagradaFamilia/

サイトは英語での表示になりますが、一番上の“TOP VIEWS”がオーディオガイド(日本語もあるようです)付きで、聖堂に加えてタワーにも登れるタイプです。

サグラダファミリア教会の聖堂内だけのチケットは“BASIC TICKET”になります。

カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院

バルセロナが生んだもう一人の天才建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーの作品であるカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院も見逃せません。

スペイン版アールヌーボーであるモデルニスモ様式の優美な外観が特徴で、完成当時はガウディの作品よりも高く評価されていました。

現在はどちらもまとめて世界遺産に登録されています。

ポイント

カタルーニャ音楽堂はツアーでの見学の他、夜間はコンサートも開催されていておすすめですよ。

★カタルーニャ音楽堂のチケット購入方法をもっと詳しく知りたい方へ
下記の記事でカタルーニャ音楽堂の見学ツアーやコンサートのチケット購入方法を詳しく解説しています。よかったら参考にしてください。
カタルーニャ音楽堂って予約は必要?予約手順を詳しく紹介!

トレドの大聖堂

マドリードから約70キロほど南にある古都トレドの大聖堂は、スペインカトリックの大本山として重要な位置を占めています。

13世紀に建築が始まりゴシック様式がとられているものの、イスラム文化とカトリック文化の融合でもあるスペイン独自のムデハル様式も随所に見ることができます。

ポイント

全体的に重厚感のあるどっしりとした外見もさることながら、内部の主祭壇やトランスパレンテといった彫刻も見ものですよ。

★世界遺産の町トレドの観光情報について詳しく知りたい方へ
下記の記事でトレドのおすすめ観光スポットやトレドへの行き方などを詳しく紹介しています。よかったら参考にしてみてください。
トレドのパラドールの予約方法は?絶景の町並みを堪能しよう!

ブルゴスの大聖堂

スペイン北部の町ブルゴスの大聖堂は、スペインのゴシック建築の中でも特に高く評価されています。

この巨大な大聖堂は1221年の着工から中断期間を入れると完成まで300年もかかっています。

大聖堂内には炎を模したフランボワイヤン様式やイスラム建築を取り入れたプラテレスコ様式等の精巧な装飾を見ることができます。

現在は世界遺産にも登録されていますよ。

セビリアのスペイン広場

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セビリアのスペイン広場は1929年のセビリア万博のために建てられた、セビリアの旧市街近くにある広場です。

広場の奥にある建物はアンダルシア地方でよくみられるムデハル様式で、半円形の独特な形をしています。

スペインにあるすべての県にまつわるタイル絵にも注目ですよ。



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アルハンブラ宮殿

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グラナダにあるかつてスペインで栄えたアラブ王朝の最後の王宮として建てられたアルハンブラ宮殿は、カトリックの国スペインにあるイスラム建築の最高傑作です。

広大な敷地内の中でもかつての王の住居であったナスル朝宮殿のすごさは別格で、内部に入ると違う世界に迷い込んだような感覚に襲われます。

壁や天井に余すところなく施されたアラベスク模様や鍾乳石飾りの天井等の装飾はえもいわれぬ美しさですよ。

また暑いグラナダの夏を涼しく彩る水を多用した庭園も気品に満ちています。

1日の入場者数に制限があるため、観光シーズンでもそうでなくてもチケットの事前予約は必須なので注意してくださいね。

★アルハンブラ宮殿のチケットの予約方法について詳しく知りたい方へ
下記の記事でアルハンブラ宮殿のチケット予約方法や発見方法について詳しく解説しています。よかったら参考にしてみてください。
アルハンブラ宮殿のチケットを予約する方法は?発券方法も!

メスキータ

コルドバにあるメスキータはかつてのイスラム教のモスクの中にカトリックの大聖堂を作った他に類を見ない珍しい建築物です。

モスクが最初に建てられたのは9世紀でその後10世紀に大拡張工事がなされました。

大聖堂の部分はレコンキスタでコルドバを奪還したカトリック王が、16世紀に建設したものです。

イスラム様式の無数のアーチが並ぶ円柱の森をさまよっていると、カトリックの礼拝堂が突如現れるのですが、その瞬間は衝撃的です。

ポイント

コルドバ歴史地区の一部として世界遺産にも登録されていて、メスキータを見るためだけでもコルドバに立ち寄る価値は大ですよ。

★コルドバのメスキータまでの行き方を詳しく知りたい方へ
下記の記事でコルドバの駅やバスターミナルからメスキータまでの行き方を詳しく説明しています。よかったら参考にしてみてください。
コルドバのメスキータへの行き方は?楽チンな経路を紹介!

トーレ・アグバール

ここまでスペインにある歴史的な建築を紹介してきましたが、最後に現代の建築物も1つ紹介しておきます。

トーレ・アグバールは2005年に完成した、バルセロナにある地上34階地下4階の144.4mの高さを誇る高層ビルです。

フランスの建築家ジャン・ヌーヴェルが手掛けたこのビルの特徴は、何といってもそのロケットのような丸いフォルムです。

バルエロな近郊の山や湧き上がる水から発想を得たというその外観は、ビルというよりさながら巨大なオブジェのようですよ。

笑

昼間の赤や青にきらめくガラスに彩られた姿もいいですが、週末の夜にライトアップされた様子も素敵なんだよね。



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スペイン建築の歴史と様式

ヨーロッパの建築様式というと下記のようになっています。

◆ヨーロッパの建築様式
10世紀から12世紀のロマネスク様式
12世紀から15世紀のゴシック様式
16世紀から17世紀のルネッサンス様式
17世紀から18世紀のバロック様式

このようになっています。

ただスペインはその歴史の中でアラブ王朝の支配下にあった歴史が長かったため、独自の建築様式も生まれました。

そのひとつはロマネスク様式の後ゴシック様式と並行するように生まれたムデハル様式です。

ムデハル様式はレコンキスタ後にスペインにとどまったアラブ人のイスラム文化と、カトリックの文化が融合することで生まれた建築様式です。

一見ゴシック様式の大聖堂でも一部にムデハル様式が取り入れられていたりと、まさにこの時期のスペイン建築に見られる最大の特徴です。

アンダルシア地方で多くみられるものの、スペイン全土にも広がっています。

また19世紀からスペインのバルセロナ地方で隆盛を極めた建築様式が、フランスのアールヌーボーにムデハル様式の要素を加えたモデルニスモ様式です。

モデルニスモ様式という名前は知らない人でも、その代表作であるガウディの建築物はみなさんご存知ですよね。

動植物をモチーフにした曲線を多用したデザインと細やかな装飾が魅力で、その独創的でどことなく不思議なスタイルはバルセロナでしか見られないものですよ。

カトリック建築とイスラム建築、さらにその2つが融合したムデハル様式とモデルニスモ様式と、スペインの建築様式はまさに独特で盛りだくさんの内容になっています。

まとめ

  • ガウディの建築物や大聖堂等スペインには有名な建築物がいっぱい
  • イスラム建築の傑作まである
  • トーレ・アグバールのような現代の建築も個性的
  • スペイン独自の建築様式にムデハル様式とモデルニスモ様式がある

色々な様式の建築物をめぐるのはスペイン旅行の醍醐味でもあります。

大聖堂やお城などは他のヨーロッパの国にもありますが、イスラム建築やカトリック文化とイスラム様式の融合した建物があるのは何といってもスペインだけです。

またバルセロナを世界有数の観光地にしているのは、ガウディの作品群でもありますよね。

バルセロナには建築を学ぶためのスクールもあり、日本から留学する人もいるくらい建築物の町としてのイメージが強くなっています。

大聖堂の空に向かって高く伸びる尖塔を見上げているだけでも、スペイン建築のスケールの大きさに圧倒されそうになります。

スペイン建築にとても興味があるという人は、旅行前にスペイン建築に関する本を読んで基礎知識を付けておくとより観光を楽しめますよ。

笑

壮大で少し個性的ででも洗練されすぎていない魅力あふれるスペインの建築をたっぷり楽しんでくださいね



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