スペインにはお城が沢山あって、古代ローマ時代のものやイスラム様式のものそれにロマネスク様式など種類もかなりバラエティーにとんでいます。
その中にはお城や城塞都市として世界遺産に登録されているものもいくつかあり、人気の観光地になっているんです。
スペインに旅行することになっていて計画を練っている人たちの中にも、スペインにある世界遺産の城をいくつか見ておきたいと考えている人もいると思います。
でもお城にも結構種類があるうえにスペイン全土に広がっているので、どこに行ったら良いか決められなかったりしますよね。
そこでここではスペインの城でおすすめのものが知りたいという方のために、世界遺産になっている城や城塞都市を紹介いていきたいと思います。
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スペインの世界遺産のお城
アルハンブラ宮殿(グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区)
スペインにあるお城で一番有名かつ一番たくさんの観光客を集めるのは、やっぱりグラナダのアルハンブラ宮殿でしょう。
アンダルシア地方にまで足を伸ばす人にはぜひ訪れていただきたい場所です。
小高い丘の上にあるこのイスラム建築の最高傑作は、敷地内に1歩足を踏み入れると13世紀にタイムスリップしたような感覚になります。
王国の衰退期にこれだけのものを建造できる当時のイスラム王朝の技術や文化のレベルの高さにただただ感服ですよ。
1日の入場者数に制限があるうえに常にチケットは売り切れ状態なので、インターネットで事前にできるだけ早く予約するようにしてくださいね!
下記の記事でアルハンブラ宮殿のチケットの予約や発券方法、それに見学の注意点などについて詳しく解説しています。よかったら参考にしてみてください。
>アルハンブラ宮殿のチケットを予約する方法は?発券方法も!
セゴビアのアルカサル(セゴビア旧市街とローマ水道橋)
最初にイスラム建築を紹介しましたが、ヨーロッパのお城といえばディズニー映画に出てくるようなものを想像する人も多いと思います。
スペインにある城でそんな期待に応えてくれるものというと、カトリック勢力のお城として使われていたセゴビアにあるアルカサルです。
もともとローマ帝国時代に城塞があった場所にお城が建てられたのが13世紀で、その後増改築を繰り返しながら今の姿になりました。
白っぽい壁に青い先のとんがった屋根の優美な姿は、わたしたちがヨーロッパのお城と聞いて想像するイメージそのものです。
ディズニーの映画『白雪姫』のモデルになったと言われているので、画像を見比べてみるのも楽しいですよ!
内部もスペイン王の優雅な生活が見て取れる豪華なつくりでとても興味深いです。
セゴビアはマドリードから近く、ローマ水道橋やゴシック様式の大聖堂など見どころがたっぷりなので、観光におすすめの町です。
セビリアのアルカサル(セビリアの大聖堂、アルカサルとインディアス古文書館)
セビリアにあるアルカサルはアラブ人の城だったものを後にカトリックの王が改築して自分たちの城として使ったものです。
改修したと言ってもイスラム建築の要素を排除したのではなく、逆に当時の王はアルハンブラ宮殿のような、完璧なイスラム建築を目指しました。
当時アルカサルではアラビア語で会話するよう決められていたというので、王がイスラム教文化に相当憧れていたかがうかがい知れます。
カトリックの王が築き上げたイスラム建築は、一目見ておいて損はありません!
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アビラの城壁(アビラ旧市街と市壁外の教会群)
ここからはスペインにある城壁に囲まれた城塞都市も2つ紹介しておきたいと思います。
侵略や奪還を繰り返していた歴史から城塞都市はスペイン各地にたくさんあり、その中のいくつかは世界遺産にもなっています。
その中の1つであるアビラは旧市街を丸ごと11世紀に造られた城壁で囲まれていて、中世の趣をそのまま残すその城壁が連なるさまはまさに圧巻です。
城壁の近くには大聖堂や実際にカトリックの聖人テレサ・デ・へレスが生活していた修道院などがあります。
マドリードから電車やバスで1時間半から2時間で行くことができて町自体はそんなに大きくないので、半日観光にもおすすめです!
クエンカの城壁(歴史的城塞都市クエンカ)
クエンカはカスティーリャ=ラ・マンチャ州の崖の上にある城壁に囲まれた要塞都市です。
険しい岩山の頂上に築かれた町は、まるで別世界のようなものすごいオーラを放っています。
断崖絶壁ギリギリに建てられた宙づりの家が有名です。
マドリードから電車やバスで50分から3時間で行くことができます。
スペインの城を表す言葉
スペイン語で城はcastillo(カスティージョ)です。
スペイン各地に残っている石造りの古城等は全てカスティージョと呼ばれています。
でもスペイン語にはこのカスティージョの他にも、alcazar(アルカサル)とalcazaba(アルカサバ)という城を表す単語があります。
アルカサルはアラビア語で“城”を表す言葉が由来で中世頃に建てられた重要な城のいくつかがこう呼ばれています。
上でも紹介したセゴビアのアルカサルとセビリアのアルカサルがこれにあたり、建築様式は特に関係ありません。
これに対してアルカサバはイスラム建築の要塞を表す言葉です。
アルハンブラ宮殿の敷地内やマラガには今でもアルカサバが残っていて、見学することができますよ!
まとめ
- スペインには色々なタイプの城があり世界遺産にもなっている
- アルハンブラ宮殿とセゴビアのアルカサルがその代表格
- アビラなどの城塞都市も必見
- カスティージョ、アルカサル、アルカサバは全部城を表す言葉
スペインには世界遺産が沢山ありますが、その中でも城や城塞都市の占める割合は高めです。
スペインの複雑な歴史を感じたいならアルハンブラ宮殿、ヨーロッパのメルヘンチックな城が見たいならセゴビアのアルカサルがおすすめです。
またスペインの田舎の特に山間をドライブしているといたる所に古城があります。
中にはほとんど廃墟になっていたり未完成のまま放置されたものもあるものの、保存状態の良いものは中を見学することもできます。
さらにはその古城を改装したパラドールと呼ばれる半国営のホテルまであるので、いかにお城が多くあるか分かってもらえるのではないでしょうか。
スペインでお城づくめの旅行を楽しみたいなら、古城の宿に泊まるのも楽しいですよ!
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