スペインのアンダルシア地方をツアーで訪れて1日自由行動があると、嬉しい反面何をすればいいのかなと頭を悩ませますよね。
滞在先の街をじっくり見て回るのもいいですが、ちょっと街の外まで足を延ばして特別な思い出を作りたいと思う人もいると思います。
また個人でスペインを旅行する人でも、アンダルシアの都市を回っていく移動の中で1日ぽっかりとあいてしまい何をしようか迷っているということもあるでしょう。
アンダルシアはフラメンコ、白い町、闘牛、フラメンコというスペインを代表する文化の発祥の地です。
さらに地中海の穏やかなビーチまであるので、楽しまない手はありません。
それではここで、アンダルシアで1日時間が空いた時に何をしたらよいかのアイデアをアンダルシアの魅力とともに紹介していきたいと思います。
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アンダルシア地方観光のポイント①みどころは?
先に述べたようにアンダルシアにはこれぞスペインといった魅力がぎゅっと凝縮された地域です。
大きな街から少し出れば一面のオリーブ畑が広がり、何とも素朴な雰囲気が漂います。
それではアンダルシアの見どころを順番にあげていきましょう。
ひまわり
スペインというとひまわりなイメージがあるかもしれませんが、ひまわり畑があるのもアンダルシア地方です。
ひまわり畑はセビリアの周りに多く、セビリアからマラガに向かう道路のわきやセビリアからロンダに向かう道路沿いで見ることができます。
時期はその年の天候と気温の上がり方にもよりますが、6月末から7月に見ごろをむかえますよ。
ちょうどその時期にセビリアに行く予定の方は、レンタカーを借りてひまわり畑のわきをドライブするのがおすすめです。
ちなみにひまわりは観賞用ではなく種を収穫するために育てられています。
スペインではよく公園などで大人がひまわりの種をおやつに食べているのを目にしますよ。
白い村
アンダルシアには世界遺産にもなっている白い村が点在しています。
かく都市からは近郊の白い村へのバスが出ているうえに、1日あれば十分散策できるので足を延ばしてみるのもいいですよ。
- マラガ近郊の白い村―ミハス、フリヒリアナ
- セビリア近郊の白い村―カルモナ
- ロンダ近郊の白い村―セテニル、グラサレマ、サアラ・デ・ラ・シエラ
フラメンコ
アンダルシアはフラメンコの本場で、特にセビリアのタブラオとグラナダのジプシーの洞穴式住居の中で繰り広げられるフラメンコショーは見ごたえたっぷりです。
セビリアのタブラオはドリンクか軽食をつまみながら鑑賞するスタイルのところが多いです。
名だたるフラメンコダンサーたちが繰り広げるかなりハイレベルのショーを見ることができますよ。
グラナダのジプシーの洞穴式住居の中のショーは夜間にツアー形式で訪れることができます。
細長い洞穴の両端に椅子が並べられていて、まにダンサーのスカートが膝にあたる距離でフラメンコを見ることができます。
臨場感たっぷりで、洞穴の中はかなりの熱気に包まれますよ。
ビーチ
アンダルシアのマラガ県とカディス県の沿岸部にはたくさんのビーチがあり夏場はヨーロッパ中からバカンスに来る人たちで大変な賑わいをみせます。
マラガのビーチもいいですが、マラガから少し足を延ばしてネルハやフエンヒローラといった郊外のビーチに足を延ばすのもおすすめです。
カディス県のタリファは地中海と大西洋の境にある町で、ビーチはもちろんカイトサーフィンの本場でもありますよ。
宮殿等のモニュメント
自由時間を街の中の散策に使うのももちろん十分に楽しめます。
アンダルシアには
- グラナダのアルハンブラ宮殿
- コルドバのメスキータとユダヤ人街
- セビリアの歴史地区
このような1日かけてじっくりと見て回りたいモニュメントがたくさんあります。
アンダルシアの各都市はバスや電車で簡単に行き来できるので、日帰りでも行けるところが多いですよ。
アンダルシア地方観光のポイント②気候は?
アンダルシア地方の気候は地中海性気候で1年を通じて温暖な気候です。
雨も春先と秋にまとまって降ることもあるものの、ほとんどの日が晴れで特に夏場はまず雨が降りません。
冬にはグラナダの山岳部で雪が降ることもあるものの、沿岸部では日中は暖かい陽気で上着がいらないこともあります。
ただセビリアやグラナダなどアンダルシア地方内陸部の夏は非常に厚く、40度以上の気温が連日続くことも珍しくありません。
マラガ等の沿岸部は夏でも日陰に入れば過ごしやすく、日本の猛暑になれていると朝晩は涼しく感じることもあります。
服装は基本的に日本と同じで大丈夫ですが、簡単に季節ごとのおすすめの服装をまとめておきたいと思います。
春におすすめの服装
薄手の長袖か半袖のトップスに春物のジャケットかカーディガンを羽織ります。
朝晩は冷えることもあるので、薄手のマフラーやストールがあると便利です。
夏におすすめの服装
半袖かノースリーブのトップスに、短い丈か薄手の素材のボトムスを合わせます。
日中の日差しが強いので、帽子やキャップがあると安心ですし、逆に朝晩は涼しいこともあるので薄手のシャツかカーディガンがあると便利ですよ。
足元は歩きやすいサンダルがおすすめです。
秋におすすめの服装
長袖のトップスにジャケットを用意します。
朝晩は冷えて日中は暑いくらい気温が上がることがあるので、マフラーやカーディガンといった気温によって服装を調整できるアイテムがあると便利です。
靴はスニーカーや歩きやすいショートブーツがおすすめです。
冬におすすめの服装
長袖のニットや厚手のシャツにジャケットかコートを合わせます。
1月と2月はかなり冷え込むことがあるので、厚手のコートがいりますよ。
冷えた時のためにマフラーや手袋も用意しておきましょう。
日中は暖かいこともあるので、重ね着して調整でいるようにしておくと快適ですよ。
以前の「スペインでの服装は?シーズンや場所にあわせた服選び!」という記事内で、スペインの各地域、シーズン毎のおすすめの服装や、観光する場所に適した服装を紹介しています。
観光する服装に迷ったら参考にしてみてくださいね。
⇒スペインでの服装は?シーズンや場所にあわせた服選び!
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アンダルシア地方観光のポイント③治安や物価はどうなの?
アンダルシア地方はマドリッドやバルセロナに比べるとスリや置き引きはぐんと少なく治安が良好です。
ただ観光地にスリや置き引きのリスクはつきものなので
- 財布はいくつかに分ける
- バッグのファスナーはしっかり閉めて、財布やパスポートは奥に入れておく
- バッグは脇か体の前にくるように持って背中にくるようにしない
- バッグを椅子やベンチに置きっぱなしにして目を離さない
こうした最低限の注意はしておくようにしてくださいね。
治安が良好って言っても日本みたいに気を緩めちゃダメだね!
物価もマドリッドやバルセロナに比べると安めです。
ホテルの値段やレストランの値段の平均も少し下がるので、お得に観光することができますよ。
スペインの物価やレストラン・バルでの平均予算、観光者が使う一日あたりの食費については「スペインの物価は日本と比べて高い?安い?」の記事内で紹介しています。
いくらくらいユーロに換えようか悩んでいたら参考になる記事だと思います。
⇒スペインの物価は日本と比べて高い?安い?スペインの物価は日本と比べて高い?安い?
アンダルシアの各地域の特徴
アンダルシアと一言に行ってもスペイン南部のかなり広範囲にわたり、各都市や地域では微妙に特徴も違います。
それではここではアンダルシア各地の特徴を簡単にあげていきたいと思います。
グラナダの特徴
イスラム建築の傑作アルハンブラ宮殿がありアンダルシアで一番人気の観光地です。
街にはいまだにアラブ支配時代の名残りが残り、散策するのが楽しい街です。
コルドバの特徴
グアダルキビル川の岸辺の美しい街です。
コルドバの目玉はなんといってもメスキータとその前に広がるユダヤ人街で、ゆっくり散策したいポイントです。
セビリアの特徴
アンダルシアの州都で美しい歴史地区が見どころの街です。
フラメンコの本場でもあり、ザ・アンダルシアといった雰囲気を楽しむことができます。
マラガの特徴
地中海沿岸に広がる近代的なリゾート地です。
ビーチと新鮮な魚や魚介類を堪能することができます。
ロンダの特徴
渓谷の上に広がり、渓谷をつなぐ美しい橋とその景観が魅力の町です。
マラガやセビリアから日帰りでも行くことができるのでおすすめです。
ネルハの特徴
マラガ郊外の海岸線にある小さな町です。
リゾート地という感じがしない素朴なビーチと街並みが魅力で、ヨーロッパ中からたくさんの人がバカンスに訪れます。
フリヒリアナの特徴
ネルハからまっすぐ山に登ったところにある白い村です。
過去にスペインで一番美しい町に選ばれたこともあるだけあって、その町並みは見事です。
町の入り口に並ぶスペインの陶器のお店も見ていて楽しいポイントです。
ミハスの特徴
アンダルシアで一番人気の白い村です。
村の可愛らしさはもちろんのこと、マラガからバスで簡単に日帰りで行けるのでおすすめです。
フスカルの特徴
もともとは白い村だったのですが、映画『スマーフ』のキャンペーンで村中の家の壁が青く塗られ、青い村として今でも人気を集めています。
ロンダに近く車で行くことができますよ。
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シエスタについて
アンダルシアには未だにシエスタというお昼寝の文化がしっかりと残っています。
会社勤めをしているとさすがにそういうわけにはいきませんが、昼食後に30分から1時間お昼寝を取る人がけっこういたりします。
そしてそのシエスタの影響で、アンダルシアではスペインの昼食の時間の午後2時から午後5時か6時くらいまで路面のお店がほとんど閉まってしまします。
これを聞くとアンダルシア人って怠け者なんじゃと思う人もいるかもしれませんが、これは日中の暑い時間に外出を避ける暑い地方ならではの生活の知恵でもあるんですよ。
ショッピングセンターやデパートは1日中開いているので、シエスタの時間帯にショッピングをしようと考えている人はそちらに行くようにしてくださいね。
まとめ
- アンダルシアにはフラメンコや白い村それにビーチといった魅力が満載
- 季節によってはひまわり畑も楽しむことができる
- スペインを代表する文化をじっくりと楽しむことができる
- 温暖な気候で観光もしやすい
- 治安も比較的よく物価も安めなのでお得
- 都市によって微妙に特徴が違うので要チェック
- シエスタの時間はお店が閉まるので注意
アンダルシアは古代ローマ時代、アラブ支配時代、今まで続くカトリック教のスペイン王の時代とスペインの歴史の中で常に重要な役割を果たした場所です。
そしてアンダルシアにはそんな様々な時代の影響が至る所に残っていて、とても趣のある場所でもあります。
灼熱の太陽の中で見る歴史的モニュメントはどれも見ごたえたっぷりですし、街の散策に疲れたら沿岸部へ行ってビーチで1日中ごろごろしたりもできますよ。
素朴でスペイン情緒の漂うアンダルシアはスペインに行くならぜひ訪れたい場所です。
アンダルシアにはわたしたちがスペインと聞いて思い浮かぶ色々なものがぎゅっと凝縮された、とても魅力的な場所なんですよ。
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