世界で一番有名なスペイン料理というとなんといってもパエリアですよね。
魚介やお肉のうま味がぎっしり詰まったサフランの風味豊かなお米料理はさながらスペイン版の炊き込みご飯のようで、わたしたち日本人の食欲もそそってくれます。
でもパエリアと一言で言っても、実は結構種類があります。
スペイン旅行を控えいてパエリアについて知らべていると、いろいろなタイプが出てきてどれを食べようか迷ってしまっているという人もいるのではないでしょうか。
それではここではスペインでどんなパエリアを注文しようか決められないでいるという人のために、
- おすすめのパエリア
- パスタを使ったパエリア
- パエリアの注文方法
- パエリアの発祥と歴史
について一挙に紹介していこうと思います。
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どのパエリアがおすすめ?
それでは早速おすすめのパエリアを紹介していきます。
ちなみにパエリアはスペインではパエージャと発音するので、レストランなどで注文する時には注意してくださいね。
魚介のパエリア(Paella Mariscos:パエージャ・マリスコ)
貝やエビそれにイカといったシーフードのうま味がぎゅっと詰まったパエリアで、個人的に一番おすすめです。
見た目もわたし達がパエリアと聞いてイメージするのとほとんど同じで、パエリアの上にエビやムール貝が乗っていてとても豪華です。
スペイン南部の海岸沿いコスタ・デル・ソルでは定番のパエリアで、海の家や海岸沿いのレストランの人気メニューです。
ミックスパエリア(Paella Mixta:パエージャ・ミクスタ)
ミックスパエリアは魚介のパエリアとほとんど見た目は変わりませんが、ご飯の中にお肉も混ざっています。
お肉は鶏肉か豚肉のことが多く、お値段も魚介のパエリアより少し安めなことが多いです。
南部の海沿いには大きなパエリア鍋でまとめてパエリアを作り、注文するとそこから一人分づつ取り分けて持ってきてくれるレストランも多くあります。
そしてその場合はほとんどの場合がこのミックスパエリアなんですよ。
お肉もあるとお腹にたまるので、これ一皿で十分お腹いっぱいになります。
バレンシア風パエリア(Paella Valenciana:パエージャ・バレンシアナ)
パエリア発祥の地であるバレンシアのパエリアで、まさにパエリアの原型とも呼べるものです。
伝統的には兎の肉が使われるのですが、今は鶏肉で作っているレストランも多いです。
見た目は少々地味なものの、バレンシアに立ち寄るならぜひ食べてみたいパエリアですよ!
イカ墨のパエリア(Paella Negro:パエージャ:ネグロ)
イカ墨を使った真っ黒のパエリアです。
見た目に少し驚くかもしれないのですが、魚介の出汁もしっかり利いていて驚きのおいしさですよ。
ニンニクと油で作ったマヨネーズのような風味のアリオリソースを絡ませて食べると、さらにおいしさがアップします。
パスタで作るパエリアって?
スペインにはお米の代わりに細くて短いパスタを使ってつくるパスタ版パエリアの、フィデウア(Fideua)という料理もあります。
細いパスタに魚介類やお肉から出たおいしい出汁がしっかりとしみ込んでいて、パエリアに負けず劣らずのおいしさなんですよ。
見た目はパエリアとあまり変わらないのですが、パスタなのでお米よりお腹に軽くたまります。
フィデウアはパエリアより作っているレストランが少ないので、メニューで見つけたらぜひ試してみてくださいね。
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パエリアの注文方法
パエリアは2人分から注文できるお店がほとんどです。
メニューにある値段は1人前なので、2人分たのむと一つのパエリア鍋で出てきても2皿分のお値段になります。
パエリアは注文してから出来上がるまで時間がかかるので、タパスという小皿料理をいくつか頼んでそれをつまみながら待っていてくださいね。
パエリアが2人分から注文と聞くと、一人旅を計画している人はちょっとショックかもしれません。
1人でもパエリアを食べたい時は巨大な鍋でパエリアをまとめて作って、注文が出るとそこから一人分をお皿に取り分けて持ってきてくれるレストランに行きましょう。
海の家にあたるチリンギートではこの形式のお店が多いです。
またそういうお店はバルやレストランの外から見えるところに大きいパエリア鍋を置いていることが多いので、街の散策のついでにお店を覗いてみてくださいね。
パエリアの発祥と歴史
パエリアはスペインの中ではバレンシア地方の郷土料理という扱いになります。
バレンシアというとオレンジの産地としてよく知られていますが、実は州内に広大な水田を要するスペインの稲作の中心地だったりします。
バレンシアではお米料理を専門に出すアロセリアというレストランがあったり、パエリア祭りが開催されたりもするんですよ。
この地に最初に米が持ち込こまれたのは9世紀ごろで、なんとアラブ人にもたらされたものでした。
実はスペインでは7世紀から15世紀までアラブ人に支配されていた歴史があるんです。
アラブ人たちがお米にそのあたりでとれるお肉や野菜を入れて炊き込んで食べていたのをスペイン人が真似をしてできたものが、パエリアの原形と言われているんですよ。
これを聞くとバレンシアのパエリアがお肉と野菜を具材にしたシンプルなものなのが頷けますよね。
その後パエリアはスペイン全土に広がり、魚介やイカ墨などを使った色々なタイプが作られるようになりました。
そして今ではマドリードやバルセロナを含むスペイン全土で、パエリアを食べることができるようになっています。
ただバレンシア地方以外では日常的にしょっちゅうは食べないという人が多く、パーティやキャンプなどたくさん人が集まる時に作られることが多いです。
パエリアを簡単に作れるパエリアの素やパエリアを作る用のブイヨンなんかもスペインのスーパーではよく見かけます。
お土産なんかにも良いかもね!
まとめ
- おすすめは魚介のパエリア
- お米の代わりにフィデウアという細いパスタを使ったパエリアもある
- パエリアは2人前から注文できることが多い
- 大鍋で作ったものから1人前ずつ取り分けてくれるお店もある
パエリアは世界中でスペイン料理の代名詞のようになっていて、スペインに旅行に行くなら絶対に食べてみたいという人はかなりいるのではないでしょうか。
お米と魚介類の組み合わせにはかなりそそられるものがあり、バルやレストランで誰かがパエリアを食べているとついつい注文したくなってしまいます。
またパエリア鍋やサフランもスペイン土産として根強い人気があります。
パエリア鍋がなくてもフライパンで作ることもできレシピも色々なところで紹介されているので、帰国後現地の味を再現できるか自宅で試してみるのも楽しいですよ!
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