1つの国をじっくり楽しむ旅行もいいですが、せっかくヨーロッパまで行くならいくつかの国を周遊するのもいいですよね。

スペインに旅行するなら、隣のポルトガルまで足を伸ばそうかなと考える人も多いと思います。

スペインとポルトガルは飛行機はもちろん電車やバスでも移動できるので、個人でも割と簡単に移動できるんですよ。

笑

それでは一度の旅行でスペインとポルトガルを両方楽しみたいという人のために、

  • スペインとポルトガル間の移動方法
  • スペインとポルトガルを旅行する時の注意点
  • スペインとポルトガルの歴史

などを紹介したいと思います。



Sponsered Links


スペインとポルトガル間を移動するには?

spain_portugal1

さてそれではまずスペインとポルトガルを移動する方法を、利用できる交通機関別に紹介していきます。

①飛行機

スペインとポルトガルを一番早く移動する手段が飛行機です。

ポイント

旅行日程に余裕がない場合には、飛行機で一気に移動してしまうのがおすすめですよ。

特にバルセロナから直接ポルトガルのリスボンやポルトに行く場合は、他の交通手段だとものすごく時間がかかってしまうので飛行機がファーストチョイスです。

スペインのマドリード、バルセロナ、マラガの空港からリスボンやポルトへの直行便が出ています。

航空券は下記のようなたくさんの航空会社の便から格安の航空券を探せるサイトを利用すると、簡単に購入することができますよ。

edreams
https://www.edreams.co.uk/

②電車

マドリードのチャマルティン駅からポルトガルのリスボンまで夜行列車が出ています。

夜行列車は寝ている時間に移動ができるので、旅行日程を効率的に使うことができます。

ポイント

車内の席(ベッド)はエコノミークラスのCama TuristaとビジネスクラスのCama Preferenから選択できます。

季節にもよりますがCama Turistaだと片道€50前後、Cama Preferenでも片道€145前後と良心的な値段なところも嬉しいです。(2017年12月現在)

さらに夜行列車なんてそうそう乗る機会がないと思うので、鉄道が好きな人でもそうでなくてもいい旅の思い出になりますよね。

現地のスペイン国営鉄道renfeの駅でチケットを購入できるほか、下記のサイトからもチケットを予約できるのでチェックしてみてください。

Renfe
https://venta.renfe.com/vol/home.do?c=_9crq

③バス

ALSAというバス会社からスペインとポルトガルを行き来する路線が多数出ています。

スペインではマドリード、バルセロナ、セビージャ、マラガ、ア・コルーニャに、ポルトガルはリスボンとポルトに発着します。

発着地によって夜行や朝出て夜に着く便など時間帯はバラバラですが、バスでの移動は景色も楽しめるところがいいですよね。

ALSAのホームページから、チケットを予約したり値段やスケジュールを確認したりできます。

またバスのチケットは現地のバスターミナルでも購入することができます。

ALSA
https://www.alsa.es/rutas/rutas-1.htm

バスでの移動で注意なのはバルセロナーポルトガル間では18時間や21時間とかなりの時間がかかってしまうことです。

ポイント

もしバルセロナからポルトガルまでを周遊したい場合は、日程に余裕をもってマドリードやアンダルシアの街を中継して観光する方がぐんと旅行を楽しめます!

④ツアー

個人旅行は少し不安だなと思う人には、ツアーに参加するという手もあります。

ツアーだと自由度は減るものの、移動の予約を自分でしなくていいので楽に感じる人もいると思います。

スペインとポルトガルを周遊するツアーは人気で、たくさんの旅行会社から様々なタイプが敢行されていますよ。

阪神交通社 ≪羽田発着≫ルフトハンザ ドイツ航空利用!スペイン・ポルトガル大周遊10日間
http://www.hankyu-travel.com/tour/detail_i.php?p_course_id=E574LA&p_hei=10

JTBグランドツアー 情熱のスペインと郷愁のポルトガル大周遊 15日間
https://www.jtb-grandtours.jp/tour/western_europe/spain/2018a2626.html

近畿日本ツーリスト 【添乗員同行】 日本航空利用(成田~乗継地間) はじめてのスペイン・ポルトガル 10日間 <エコノミークラス利用>
http://holiday.knt.co.jp/dynsrc/Detail.aspx?CRS=5102810&KKN_NO=1&D_MON=&D_DAY=&A_TEIKEI_CODE=&N_BOTEN_CODE=&MEMBER_ID=

*2017年12月現在の情報です



Sponsered Links


スペインとポルトガルを周遊する時の注意点

時差

スペインとポルトガルを旅行する時に一番気を付けていただきたいのが時差です。

スペインとポルトガルは隣同士の国ですが時差が1時間あって、ポルトガルの方が1時間遅れています。

いざ現地についた時に混乱しないためにも、国境線を超えたらすぐに時計をセットしなおしてくださいね。

★スペインと周辺国の時差についてもっと知りたいという方へ
下記の記事でスペインと日本や周辺国の時差について詳しく説明しています。よかったら参考にしてください。
スペインの時差はどのくらい?時差ぼけ予防法も紹介!

パスポートチェック

スペインとポルトガルは共にEU圏内でシェンゲン協定(加盟国間の移動の自由を取り決めた条約)に加盟していて、2国間の国境でパスポートチェックなどはありません。

ただ日本人の場合はたとえチェックがなかったとしてもパスポートの携帯は必須なので、絶対に身に付けておくようにしてくださいね。

スペインとポルトガルの関係と歴史

ヨーロッパの最西端イベリア半島

ヨーロッパの国々は今でこそEUという枠組みの中でまるで大きな1つの国家のように連帯していますが、昔は隣国同士で戦争することもしょっちゅうでした。

なので隣国に対する感情があまりよくない場合もあって、例えばスペイン人はフランス人に対してあまりいい感情を持っていなかったりします。

それでは地図で見るとヨーロッパの一番西の端に当たる、イベリア半島を分かつ国同士のスペインとポルトガルの関係はどうなのでしょうか。

それについて触れる前にまず両国の歴史を簡単に説明しておきます。



Sponsered Links


スペインとポルトガルの歴史

イベリア半島はローマ帝国が衰退したのちに一度カトリックの勢力が国を作るものの、7世紀からアラブ勢力に支配されることになりました。

その後今のスペイン北部にこのアラブ勢力に対抗するカスティリャ王国やアラゴン王国といったカトリックの勢力ができるのですが、ポルトガルはその一部でした。

驚

スペインとポルトガルはもともと同じ勢力だったんだね!

12世紀にポルトガルは今のスペインを形成する勢力から独立し、ポルトガル王国を建国します。

その後コロンブスのアメリカ大陸発見から始まる大航海時代でスペインとポルトガルは大いに繁栄し、ライバルのような関係でもありました。

ただポルトガルは植民地での政策に行き詰まり徐々に力を落としていき、1さらには16世紀に入って国王が跡継ぎを残さず亡くなってしまいます。

その世継ぎ争いに絡んでスペインのフェリペ2世がポルトガルに攻め込み、なんと1581年にポルトガルを併合しました。

当初は上手く言ったいたスペイン王のポルトガル統治も王が変わるごとに悪化していき、1640年にはポルトガルの貴族たちが奮起してスペインから独立します。

そしてスペインがポルトガルの独立を正式に認めたのは1668年ですが、その後両国の間では目立った争い事はなく現在まで友好的な関係が続いています。

歴史から見るスペインとポルトガルの関係

こうしてみるとスペインとポルトガルはもともと同じ半島の同じ勢力だったところから独立→併合→再度独立という結構複雑な歴史をたどっています。

笑

ただ現在の両国の関係は、スペイン人曰く国レベルでも国民レベルでもかなり良好です!

ちなみにたまにスペイン人とポルトガル人はお互いスペイン語とポルトガル語で会話しても理解できると言われたりしますが、これはかなり難しいようです。

言語として似ていることは確かですが、発音など違いも多くスペイン語が分かるとポルトガル語もわかるというほど近いかというとそこまでではないんですよ。

まとめ

  • スペインとポルトガル間の移動は飛行機、夜行列車、バスが使える
  • バスはスペイン各地からポルトガルのリスボン、ポルトへ
  • スペインとポルトガルを周遊するツアーもたくさんある
  • スペインとポルトガルには時差が1時間ある
  • パスポートチェックはないがパスポートは絶対携帯する
  • 両国の歴史は複雑なものの関係は良好

同じイベリア半島の中にあるスペインとポルトガルは言語も文化も似ているものの、それぞれにまた違った魅力があります。

それぞれの首都であるマドリードとリスボンを見てみるだけでも、それぞれの国の雰囲気を楽しめそうですよね。

さらに夏場なんかはスペインの地中海のビーチとポルトガルの大西洋のビーチを両方満喫してみるのも素敵です。

笑

2国間はバスや電車で、しかもそんなに高くない運賃で気軽に移動できるので、旅行日程に余裕がある人は両方一気に楽しみましょう!



Sponsered Links