スペイン料理に欠かせない食材といえばにんにくです。
スペインの家庭のキッチンには必ずにんにくが置いてあり、どんな料理にも大抵にんにくが入っているんですよ。
にんにくはにおいが気になるという人も多いと思いますが、素朴な味付けのスペイン料理がこれだけおいしいのはにんにくのうま味がきいてるからだと思います。
そしてそんなスペイン料理の中にはひときわにんにくのおいしさが引き立つものも沢山あります。
スペイン旅行に行く予定の人の中には、ぜひスペインでにんにくを使った料理を堪能したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
ここではスペインのにんにく料理を食べてみたいという人のために、スペインの代表的なにんにく料理を紹介していきます。
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スペインの代表的なにんにく料理
それでは早速スペインのにんにくのおいしさが楽しめる料理を見ていきましょう。
ソパ・デ・アホ(Sopa de Ajo)
スペイン語でソパはスープという意味で、アホはにんにくのこと。
つまりソパ・デ・アホは文字通りにんにくのスープです。
オリーブオイルでカリカリになるまで炒めたスライスにんにくのおいしさが凝縮されたスープは、作り方はシンプルなのに驚くほどおいしいです。
スープには卵やパンが浮いて結構食べ応えもあります。
スペインでは昼食は2皿とデザートでしっかり食べるのですが、その一皿目に人気のメニューです。
アヒージョ(Ajillo)
アヒージョはガーリックオイルで食材を煮込んだ料理です。
色々な食材を使ったものがあるものの、一番オーソドックスなのは小エビを使ったガンバス・アル・アヒージョ(Gambas al Ajillo)です。
にんにくの風味が効いたオリーブオイルに浸かったプリプリんのエビがたまりませんん。
各家庭やレストランの好みでオイルに唐辛子を加えてピリ辛に仕上げてあることもあります。
そしてスペインの人たちはエビやタラなどの具を全部食べてしまったら、余ったガーリックオイルにパンを浸して食べます。
これがまた本当に美味なので、ぜひ同じようにしてガーリックオイルの最後の1滴まで堪能してくださいね。
ピル・ピル(Pil-Pil)
ピル・ピルはアヒージョとよく似た料理なのですが、ガーリックオイルに香辛料のパプリカと唐辛子が入っています。
こちらも小エビを使ったガンバス・アル・ピル・ピル(Gambas al Pil-Pil)が人気で、アンダルシア沿岸部ではレストランやチリンギージョ(海の家)の定番メニューです。
また家庭ではクリスマスイブや大晦日等の家族みんなで集まる夕食で出されることが多いです。
こちらも余ったオイルにパンを浸して食べるととてもおいしいので、ぜひ試してみてくださいね。
アリオリ・ソース
アリオリ・ソースはにんにくが入ったマヨネーズのような白くてこってりとしたソースです。
アリオリ・ソースはにんにく入りのマヨネーズと紹介されることがよくありまます。
でもマヨネーズはオイルと卵をかき混ぜて作りますが、伝統的なアリオリ・ソースには卵は使われていません。
オリーブオイルとにんにくそれにレモンのしぼり汁と塩をハンディミキサーでよくかき混ぜて作るんですよ。
ただ家庭やレストランによっては卵を使って作るところもあるので、卵アレルギーの人は注意してくださいね。
このソースとってもシンプルですがものすごくコクがあって病みつきになってしまいます。
茹でたじゃがいもの絡めて食べるのはもちろん、イカ墨のパエリアやフィデウアにもとってもよく合いますよ。
下記の記事で色々なスペイン料理やスペインのレストランで食事する時のマナーなどを詳しく解説しています。よかったら参考にしてみてください。
>スペイン料理の特徴やマナーは?!現地人が詳しく教えます!
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スペインのにんにくは安全?
最近日本でもスペイン産のにんにくの輸入が増えてきて、国内産の需要を圧迫しているなんて話もちらほら聞こえます。
これまで日本産のにんにくを使っていた人の中にも、値段の安いスペイン産に魅力を感じているという人がいると思います。
ただ外国産となると農薬の種類や量なんかが気になって本当に安全なのか不安に感じることもあるのではないでしょうか。
でもにんにくは地中にできて厚い皮に覆われているので農薬の影響を受けにくい作物です。
それにスペインの人はスペインで獲れたにんにくを毎日たっぷり食べていますが、それが原因で体調が悪くなったなんて話は一切聞かないので安心してくださいね。
それどころか有名な落合シェフもスペイン産にんにくを支持しているという話もあるくらいで、香りや味には定評があります。
またスペイン産のにんにくは内側の房を一つ一つ覆っている皮が紫色ですが、これもこういう品種なだけで全く危険はありません。
大粒で風味豊かなスペイン産のにんにくを使って上で紹介したような料理を作ってみると、日本にいながら本格的なスペイン料理を楽しめますよ。
まとめ
- スペインではあらゆる料理ににんにくが使われている
- にんにくの風味なしには語れないにんにく料理も沢山ある
- ガーリックオイルが使われている料理はパンをオイルに浸して食べると美味
- スペイン産にんにくは安全性に問題ない
- 内側の皮が紫色で大粒なのが特徴で風味豊か
あるイギリス人サッカー選手の奥さんが、その選手がスペインの有名クラブから移籍する時スペインは町中がにんにく臭いと言ったと言われています。
正直これは言い過ぎだとは思うものの、スペイン料理とにんにくは切っても切れない仲です。
にんにくを入れて漬けてある瓶詰のオリーブの実やピクルスなどもあってとっても美味しいです。
にんにくは美味しいけどにおいが気になるという人も多いと思います。
でもスペインでは全員が毎日何らかの形でにんにくを食べているので、そんなに気にしなくても大丈夫です。
スペインの人たち人もアリオリ・ソースなどで生のにんにくを食べる時はにおいのことが頭をよぎるようですが、基本的にはほとんど気にしていません。
にんにくは香りが食欲をそそり体があったまって、料理が痛むのも防いでくれる万能な食材なので、せっかくスペインに来たなら思いっきり味わってみてくださいね。
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