国際結婚をしていると「国際結婚してよかったことは何、逆に悪かったことは?」と聞かれることがあります。
国際結婚と一口に言ってもお相手の国や日本在住か海外在住かによって、メリットやデメリットは違ってきます。
ただスペイン人と結婚してスペインで生活していると、国際結婚ならではの良さやその逆の大変さもいろいろと見えてきます。
メリットデメリットを全部ひっくるめて国際結婚の面白さではあるものの、国際結婚をする前にいいことも悪いことも知っておきたいという人もいると思います。
そこでここではスペイン人と国際結婚をすることを考えている人のために、私の経験からスペイン人と国際結婚してスペインで暮らすメリットとデメリットを紹介していきます。
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スペイン人と国際結婚するメリット
違う国に住むことで視野が広がる
スペインと日本は文化も言葉も全く違う国で、日本のあたりまえはスペインでは通用しないことがたくさんあります。
でもそうやってカルチャーショックを受けながらも、自分と違う価値観や考え方を知っていき、モノの見方がそれまでとは変わってきます。
違う国に住むというのはそれだけで視野が広がるきっかけになってくれますよ!
夫婦の間の新鮮な気持ちが長続きする
日本とスペインという全く違う国で生まれ育った2人が一緒にいると、生活の中で小さな驚きがたくさんあります。
スペインと日本だと食事の時間やシャワーの浴び方等基本的な生活についても違うことが多いです。
そしてその驚きは結婚して数年たっても子供ができる等のきっかけでまた溢れだすので、いつも新しい発見や新鮮さが溢れています。
こういう新鮮さで夫婦の間のお互いへの興味が尽きないので、一緒にいて楽しいなと思うことも多いですよ。
夫婦で一緒にいる時間が長い
スペインにはほとんど残業がなく仕事終わりに飲みに行ったりすることもないので、ほとんどの旦那さん(奥さん)は定時で仕事を終えてそのまますぐに家に帰ってきます。
また友達と遊びに行く時も、夫婦一緒に出かけることが多いです。
とにかく家族が第一という考え方の人が多く、家族や夫婦で一緒に過ごす時間が長いです。
子供ができても定期的に子供を実家に預けて夫婦二人で出かける時間を作っているという家庭が多いですよ。
夫婦別姓
スペインは夫婦別姓の国なので、氏の変更をしない方が多いです。
実は日本でも国際結婚では夫婦別姓が選べるのですが、これについては色々な考え方があると思います。
ただ自分が生まれてからずっと慣れ親しんできた名前を結婚後もそのまま使えることを嬉しく感じる人も案外多いのではないでしょうか。
さらに子供の苗字にも自分の苗字が残るので、なんとなくご先祖様孝行した気分になりますよ。
以前に書いた下記の記事で国際結婚の時に子供の苗字はどうなるのかについて詳しく説明しています。よかったら参考にしてください。
>国際結婚だと子供の苗字はどうなるの?スペインならではの事情も
以前に書いた下記の記事で国際結婚した時に苗字がどうなるのかや名前の変更の仕方について詳しく説明しています。よかたら参考にしてください。
>国際結婚で名前を変更するときの手続きは?6か月以内なら簡単
スペイン語が話せるようになる
これは当たり前かもしれないですが、スペイン人の配偶者とスペインで暮らしていると嫌でもそのうちスペイン語が話せるようになってきます。
ネイティブ並みに話せるようになるのは難しくそれなりの努力と時間が必要ですが、日本でスペイン語を勉強するのとは比べ物にならないくらい上達が早いです。
昼寝に罪悪感がない
スペインにはシエスタという昼寝の文化があり、アンダルシア地方では休日にシエスタをする人がいまだに少なくなりません。
ちょっと疲れたなという時には、昼食後ちょっと家事を後回しにしても罪悪感を感じることなく堂々と昼寝ができるので疲れがたまりにくいです。
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出産が無料
スペインは社会保険に加入していると病院でうける医療行為が無料なのですが、それには出産も含まれます。
出産は必ず大きな病院で基本的には無痛分娩ですることになっているのですが、妊娠の健診から分娩それに入院費も全部無料です。
不妊治療も一定の年齢までは無料でできるので、子供を産みやすい国だなと感じます。
子供が2か国子話せる
国際結婚だと子供がお父さんとお母さんの両方の言葉を話せるようになる確率が高いです。
生まれながらにバイリンガルになるチャンスがあるのはやっぱり得ですよね。
ただ両親がそれぞれ母国語で接していればすべての子供は自然にバイリンガルになるというわけではありません。
スペインで暮らしているとスペイン語は間違いなく話せるようになりますが、日本語を習得するにはかなり努力が必要なことも多いです。
スペインで暮らす他の国の人たちも子供の語学について悩んでいる人が多いです。
でもバイリンガルになるチャンスが多いというだけでも、結構なアドバンテージだと思います。
スペインだけでなくEUの居住権がもらえる
スペイン人と結婚するとスペインだけではなくEU加盟国ならどこでもその国の人と同じようにそこで暮らしたり働いたりする権利がもらえます。
だからといってすぐ住みたい国に移住しようなんてことにはならないのですが、何となく得をしたような気分になります。
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デメリット
里帰りが大変
国際結婚してスペインで暮らしていることの最大のデメリットは、やっぱり日本への里帰りが簡単にできないことです。
スペインでの生活が楽しくても、やっぱり日本に居る家族や友達に会いたくなることもあると思います。
でもいざ日本に帰るとなると飛行機で20時間近くかかるうえに航空券も高いので、そうそう簡単に帰れません。
特に子供ができると両親に孫を見せてあげたい気持ちと、小さな子連れで長時間飛行機に乗る大変さの間で心が揺れます。
親戚付き合いが面倒
スペインは夫婦別姓で結婚しても苗字が変わらないことからもわかるように、スペイン人は自分の両親や兄弟それに親戚をものすごく大切にします。
旦那の実家での食事会が多く親戚付き合いも濃いので、ちょっと疲れることもあります。
たまに日本食が食べたくなる
スペインのフルーツやハムそれにチーズなどはとてもおいしくスペイン料理も食べやすいものばかりですが、それでも日本食が恋しくなる時があります。
スペインでも和食は人気で日本食レストランも多いのですが、おいしいお店は結構高いのでそんなにしょっちゅうは行けません。
自炊しようにも日本の調味料はお醤油くらいしか売っていないので、食べたい和食を食べたい時に食べられないのはつらい時があります。
まとめ
- 国際結婚は文化の違いが新鮮で視野が広がる
- スペインでは夫婦や家族で一緒にいる時間が長い
- スペイン語が習得できる
- 医療費や出産にかかる費用が無料
- 日本に里帰りするのが大変
- 日本食は手に入りにくく和食レストランは高い
でもここで挙げたのは主観もたくさん入っていていますが、詳しく書くと論文ができるくらい長くなりそうだったのでできるだけ簡潔にまとめました。
スペイン人と結婚すると帰化しやすいので、スペイン人しかつけない職に就くチャンスが広がるところもメリットに感じる人もいると思います。
同じことでも人によってはメリットに感じなかったりデメリットになったりすることもあると思います。
もしかしたら中には国際結婚にメリットなしと言い切る人もいるかも知れません。
さらにスペイン人と結婚してスペイン在住での感想で、お相手の国がアメリカ、タイ、韓国、フランスと違うとまた違ったメリットやデメリットがあるかもしれません。
ただ海外の生活にもまれて、逞しくなっていくことは間違いないと思います。
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