スペインのアンダルシアに行くなら絶対見ておいた方がいいものの一つにコルドバのメスキータがあります。
メスキータはイスラム王が造ったモスクを後のカトリック王が大聖堂に改装したという世界でも他に類を見ない建物なので、遠回りしてでも見に行く価値があります。
メスキータとその周辺のユダヤ人街がコルドバ観光のハイライトは、両方散策しても3時間程度で周れてしまうくらいコンパクトにまとまっています。
なのでマドリードからセビリアに行く途中でちょっと立ち寄ろうかなと考えている人もいるのではないでしょうか。
でもコルドバ駅やバスターミナルからメスキータまでは結構距離があります。
徒歩でも行けなくはないですが、交通機関を利用した方が体力も時間も温存できるのでおすすめです。
そこでここではメスキータまでどうやって行けばいいのか迷っている人のために、メスキータへの行き方や見学する時のポイントを紹介したいと思います。
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メスキータへの行き方は?
バス
コルドバの鉄道駅やバスターミナルからメスキータへ歩いていくと30分くらいはかかってしまいます。
そこでメスキータへ行くなら、コルドバの市バスを利用するのが一番便利です。
3番か5番のバスに乗るのが便利ですが、この2種類のバスはすぐ近くながら異なった停留所に止まるので注意してください。
3番のバス
3番のAlbaida – Fuensanta間を走るバスに乗る場合は、RENFE-Est.Buses OESTEという停留所から乗ります。
この停留所は駅とバスターミナルの間の通りの一番西の端にあります。
この停留所から乗って6つ目のSan Fernandoという停留所で降りて、Portillo通りに入って7分ほど歩くとメスキータに到着します。
5番のバス
5番のValdeolleros – C.sanitariaを走るバスに乗る場合は、RENFE- Est. Busesという停留所から乗ります。
この停留場は駅とバスターミナルの間の道の丁度真ん中辺りにあります。
ここから乗車して5つ目のGlorieta Media Lunaという停留所で降りてください。
そこからビクトリア庭園を通り抜け、Almansor通りを入って9分ほど歩くとメスキータに到着します。
バス利用のポイント
この2つのバスが止まる停留所はほぼ横並びにあるので、早く来た方に乗るといいですよ!
どちらのルートを使っても約20分くらいでメスキータの門までたどり着きます。
バスから降りてしばらく歩くとメスキータの鐘楼が見えると思うので、それを目印に進んでいってくださいね。
バスのチケットは運転手さんから直接買うシステムになっているので、乗車する時は前から乗るようにしましょう。
バスのチケットって、運転手さんから直接買えばいいんだね!
タクシー
コルドバにいられる時間があまりなくてバスを待っている時間がないという時は、思い切ってタクシーに乗るとさらに速く着きます。
大きな荷物を抱えてホテルに先に寄りたい時なんかも、タクシーが便利です。
車
レンタカーでスペインを周遊しているという人は、車でメスキータの近くまで行きたいと思います。
トマス・コンデ通りの駐車場が一番メスキータから近いと思いますが、夏場などはここは相当な混雑が予想されます。
満車の時に備えてヴィクトリア通りなどにも駐車場があるので、現地の観光地図などであらかじめいくつか見当をつけておくと安心です。
コルドバでホテルに泊まる予定なら、少し遠くてもホテルの駐車場に車を止めて徒歩で散策するのも便利ですよ。
メスキータのチケットの種類と購入方法
チケットの種類
- モスク €10
- 鐘楼 €2
- 夜のモスク €18
(注)チケットの値段は2017年5月現在です。
これら3つのタイプのチケットがあります。
モスクは一番メインの部分で、通常メスキータの観光というとこのモスクの見学になります。
ちなみにこのモスクは月曜日から土曜日の8:30から9:30は大聖堂の部分でミサが行われていて、入場料が無料で中に入ることができます。
この間に見学もできますが、ミサの邪魔をしないように静かにそっと見て回るようにしてくださいね、
鐘楼はミナレットと呼ばれる美しい塔で、10時から30分ごとにグループで入場できるようになっています。
夜のモスクは21:30と23:00の一日に2回、夜のモスクを見学するツアーが行われています。
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チケットの購入方法
メスキータのモスクと鐘楼の見学チケットは、メスキータのオレンジの木の中庭のチケット売り場でだけ発売されています。
事前の予約はできないので、当日現地で購入してください。
夜のモスク見学ツアーはメスキータの公式ホームページで予約できるようになっています。
メスキータ公式サイト
https://mezquita-catedraldecordoba.es/en/organiza-la-visita/entradas-y-horarios/
結構人気で売り切れることもよくあるので、夜のモスクを訪れたいと思っている人は早めに予約しておく方が確実ですよ。
休みの日は特に決められていませんが、クリスマスイブとクリスマスは午前中だけ開館されます。
メスキータの開館時間
3月から10月
月曜から土曜日 10:00~19:00
日曜日・祝日 8:30~11:30 15:00から19:00
11月から2月
月曜から土曜日 10:00~18:00
日曜日・祝日 8:30~11:30 15:00から18:00
日曜日とスペインの祝日はお昼の時間帯に一度閉まるので、旅行の日程を組むときには時間に少し注意してくださいね。
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メスキータについて
簡単な歴史
スペインにはその昔アラブ王朝に統治されていた時代があるのですが、その最盛期の首都だったのがコルドバです。
メスキータはその首都に暮らす人々の祈りのためのモスクとして、8世紀後半に建設が始められました。
一時は2万人以上を収容できたというので、その規模の大きさに驚かされます。
その後13世紀にカトリック王がコルドバを奪回し、さらに16世紀にはイスラム教のモスクであるメスキータがカトリックの大聖堂に作り替えられることになりました。
しかし改装を指示したカルロス1世は出来上がった大聖堂を視察に来た際、壊してはいけないものを壊してしまったと自分の決定を悔やんだと伝えられています。
そのためかメスキータの内部は1部分が大聖堂に改装された後、他の大部分はモスクだったころのままの状態で残されることになりました。
聖マリア大聖堂となった今も、かつてイスラム教徒の人たちが祈りをささげたミフラーブが残されています。
見どころ
メスキータの一番の見どころはモスクの中に広がる円柱と紅白のアーチの連なりです。
メスキータといえばこれなので、画像などで見たことある人も多いと思います。
かつてのモスクの中全体に規則的に856本もの柱が並んでいる様子はまさに圧巻で、「円柱の森」と呼ばれるのも納得です。
そして柱の森の中を進んでいくと、急に目の前にキリスト教の壮大な聖堂が現れます。
その対比には驚かされると同時に、2つの異なる宗教が融合した空間の美しさに息をのみます。
所要時間は1時間くらいで見て回ることができます。
ローマ橋からの絶景
メスキータの裏手にはグアダルキビル川が優雅に流れています。
川にかかる橋の1つはローマ時代に建てられたローマ橋なのですが、この橋から眺めるメスキータの姿はまさに絵葉書です。
時間がある人はぜひグアダルキビル川から見るグラナダの歴史地区の姿を堪能してくださいね!
ユダヤ人街
メスキータの周りにはグラナダのもう一つの観光名所であるユダヤ人街が広がっています。
白い壁の迷路のような細い路地にはレストランやお土産やさんが並び、散歩しているだけでも楽しいです。
数ある路地の中でも一番有名なのは花の小道です。
道に先にある小さな広場から細い路地をふり返ると、メスキータの鐘楼の姿が見えるという絶好の記念撮影スポットになっています。
以前に、『スペインのアンダルシア地方の観光ポイントを現地人が紹介!』という記事内でアンダルシア地方の魅力をたっぷり紹介しています。
せっかくの観光なので、事前にしっかりチェックして楽しんでくださいね!
まとめ
- コルドバ駅やバスターミナルからメスキータに行くにはバスが便利
- 3番か5番のバスに乗る
- 夜の見学チケット以外マスキー他のチケットに予約制度がない
- 日曜と祝日は昼食の時間帯に閉まるので注意
- メスキータの周辺にはコルドバの見どころが集まっている
コルドバはマドリードやバルセロナそれにアンダルシアの他の都市から電車やバスでのアクセスがよく、立ち寄りやすいところも魅力です。
マドリードから電車で2時間程度なので、個人旅行でも行きやすいですよね。
1日か2日かけてじっくり見て回るのもいいですし、見どころが集まっているので半日でメスキータ中心の日帰り観光するのもよしです。
そしてメスキータはたとえ短時間でもわざわざ行って見てみる価値がある、ここにしか存在しない建物です。
イスラム教とカトリックが混在する様は、初めて見ると衝撃的に美しいです。
市バスを利用するのが不安という人もいるかもしれませんが、他にもたくさん観光客の人たちがいて運転手さんも慣れているので大丈夫ですよ。
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