パエリアやスパニッシュオムレツ等のスペイン料理は結構有名なので旅行中の食事を楽しみにしている人も多いと思います。
でもスペインの朝食がどんな風なのかはなかなか想像がつきにくいのではないでしょうか。
一日の初めに食べる朝食は午前中の観光のエネルギー源なのでやっぱり気になりますよね。
ホテルのビュッフェもいいですが、カフェでスペインならではの朝食を楽しむのもまた旅の醍醐味です。
ここではスペイン旅行を考えているという人のために、スペインの定番の朝食を紹介していこうと思います。
Sponsered Links
スペインの朝食の定番メニュー
スペインでは朝食はパンとコーヒー(ほとんどの場合カフェオレ)だけというように軽めに済ますことが多いです。
アンダルシア地方ではパンにもピトゥホ(pitufo 小さいパン)、モジェテ(mollete 柔らかい中くらいのパン)、ボカディージョ(bocadillo 大きいパン)と種類があります。
(左からピトゥホ、モジェテ、ボカディージョ)
さらにこのパンに何をぬるかまた何を挟むかについては沢山の種類があって、パンの種類と中身を選んで注文します。
アンダルシアのカフェやバルだとコーヒーとピトゥホで2ユーロちょっとというお得な値段で朝食を楽しむことができます。
ちなみにホテルや観光地のカフェでは卵やベーコンのついた英国式の朝食もありますよ。
チュロス
スペインで一番愛されている朝食と言えばチュロス・コン・チョコラテ(churros con chocolate:チュロスとチョコレート)です。(写真のチュロスは3人前です。)
田舎の方だと、1人前1ユーロ+チョコレート1ユーロで、マラガでも2ユーロ代で食べられる所が多いです。
日本でもドーナツショップ等でチュロがあったりしますが、実はスペインのチュロス(チュロの複数形)はそれとはちょっと違います。
スペインのチュロスって日本と形が違うね!
そうだね!スペインのチュロスは生地を細長い渦巻き状かリング状に揚げたサクサクの揚げパンのようなものだよ!
あと、見た目だけじゃなくて、味も違ってて甘くないんだよ。
スペインの人たちはこのチュロスをホットチョコレートに浸しながら食べるのですが、これが驚きのおいしさです。
スペインの家庭では週末の朝食にチュロスを食べに行ったり、チュロスをテイクアウトしたりすることが多いです。
Churreria(チュレリア)というチュロの専門店まであって、朝食や夕方のおやつの時間帯はいつもかなりの賑わいをみせます。
甘い朝食はちょっとという人には、チュロスをカフェオレ(café con leche カフェ・コン・レチェ)に浸して食べるのがお勧めです。
パン・コン・アセイテ
スペインの家庭で一番よく食べられている朝食と言えばパン・コン・アセイテ(pan con aceite)です。
直訳するとパンと油という意味で、スペインのバケットにエクストラバージンオリーブオイルとお好みで塩をかけたもののことをいいます。
実はスペインではバター(mantequilla マンテキ―ジャ)やマーガリン(margarina マルガリーナ)はジャムの下に塗る以外にはあまり使われません。
スペインでバゲットのトーストの上に塗るものと言えばこのエクストラバージンオリーブオイルになります。
健康にもよいと言われているので、スペインに旅行するなら一度試してみてはいかがでしょうか。
パン・コン・アセイテ・イ・トマテ
カフェで人気のパンのメニューといえばパン・コン・アセイテ・イ・トマテ(pan con aceite y tomate)です。
トマテとはスペイン語でトマトのことで、パン・コン・アセイテ・イ・トマテはバゲットにエクストラバージンオリーブオイルとすりおろした生のトマトと塩をかけたものです。
トマトの酸味が食欲をそそる、スペインならではのメニューです。
カタラーナとミクスト
パンに何かを挟んだバゲットサンドで定番のメニューと言えば、カタラーナ(catalana)とミクスト(mixt)です。
カタラナとはパン・コン・アセイテ・イ・トマテに使うすりおろしトマトと生ハムを挟んだものです。
対してミクストはスライスチーズとロースハムを挟んだもので、バケットサンドの具の人気を二分しています。
アンダルシア地方ではピトゥホ・カタラーナやモジェテ・ミクストというように、パンと具をつなげて注文します。
ビスケット
スペインの人は朝食は軽く済ますという人も多く、コーヒーとマリアと呼ばれるシンプルなビスケットだけということもあります。
マリアビスケットはスーパーなどでたくさん売られているので、朝に時間がないという時は前日に調達しておいてビスケットだけで済ますというのもまたスペイン流です。
Sponsered Links
朝食を食べるときの注意点
ホテル
ホテルの朝食はブュッフェ形式が多いです。
ホテルで朝食が食べられるのは便利ですし。ビュッフェだと自分で好きなものを好きなだけ食べることができるので利用する人も多いと思います。
ただビュッフェで注意していただきたいのは手荷物です。
席を立って料理を取りに行く時に、バッグを椅子に置きっぱなしにしていると置き引きにあってしまうことがあります。
ホテルの中だとついつい安心してしまいがちですが、実はホテルでも結構スリや置き引きがあるので、料理を選ぶ時にもバッグは持っていくようにしてくださいね。
スペインのホテル内で気をつけるべき点や、チップなどのマナーについては以前の『スペインのホテル事情!内装やサービスについて』という記事で詳しく紹介しております。
ホテルに着いてから困る前にチェックしてみてくださいね。
バルやカフェ
バルやカフェで朝食を食べる時にもバッグには気をつけておいてください。
バッグを椅子に掛けたり置いたりしていると置き引きの被害に遭ってしまうかもしれないので、ひざの上に置いておくようにしてくださいね。
バルやカフェの前には“コーヒーとパンと生搾りオレンジジュースのセットが4ユーロ”といったような立て看板が良く出ていますので参考にしてくださいね。
ちなみにレストランは朝食の時間には営業していないところがほとんどですよ。
朝食の時間帯は何時?
スペインの人は朝起きるとコーヒーだけ飲んで出勤し、10時から11時頃にある朝の休憩時間にカフェで朝食をとるという人が多いです。
でも朝食を出すカフェやバルは7時か8時頃から開いていることがほとんどなので、心配はいりませんよ。
朝の早い時間帯だと比較的すいているのでゆっくりと朝食を食べることができます。
まとめ
- スペインの朝食と言えばチュロスやパン・コン・アセイテ・イ・トマテ
- バゲットサンドならカタラーナかミクストがおすすめ
- ホテルの朝食はビュッフェスタイルが主流
- ホテルでもカフェやバルでも置き引き対策でバッグは肌身離さず持っておく
- ホテルでもカフェやバルでも7時から8時頃に朝食がスタート
スペインの朝食は卵などのおかずがなくトーストしたパンやバゲットサンドとコーヒーというシンプルなスタイルです。
でもパンやオリーブオイルそれにハムやチーズといった一つ一つの素材がとてもおいしいスペインでは、それだけでも味わい深くて楽しめます。
カフェやバルで地元の人に交じってチュロスやパンを食べるのは結構楽しいですよ。
スペインでは朝食はカフェオレが主流ですが、もちろんブラックコーヒーや紅茶それにハーブティーもありますよ。
バゲットサンドはカタラーナとミクスト以外にもチーズやツナそれにサラミといったいろいろな種類があって目移りしてしまいますよ。
せっかくスペインを旅行するならホテルのビュッフェやカフェやバルなどいろんなところでいろいろな種類の朝食を試してみてくださいね。
Sponsered Links