スペインのチーズの種類は？お土産におすすめはコレ！

美味しいものがたくさんあるスペインの中でも、チーズは特におすすめの食材です。

ほとんどのスペイン産チーズがスペイン国内で消費されているので、海外ではフランスのチーズ有名ではなかったりします。

でも素朴でいてしっかりとした味のするハードタイプのチーズは、チーズ好きでもそうでなくても一度食べると病みつきになるおいしさなんですよ。

そして生ハムと違ってチーズのような乳製品は検疫対象外なので、お土産として日本に持ち帰ることもできます。

といってもスペイン産のチーズには種類がとてもたくさんあって、スーパーのチーズ売り場に行くとどれにすればいいのか迷ってしまうと思います。

スペインのチーズの種類

ハードチーズ

スペインのチーズの定番と言えば丸い形をしたハードタイプのチーズです。

スペインのスーパーでは大きめの丸い形のチーズから、ケーキを切り分けるような形に切ったものがパックになって売っていたり、切り売りしてもらったりします。

原材料には牛乳、羊乳、山羊乳のものと、何種類かの乳を混ぜて作ったものがありますが、スペインのチーズというとやはり羊乳や山羊乳のものがおすすめです。

またハードタイプのチーズは熟成具合によって、クラド(curado)、セミクラド(semicurado)、ティエルノ(tierno)に分けられています。

一番長く熟成されているのがクラドでその逆がティエルノですが、やはり一番味わい深いのはクラドです。

クラドは値段も一番高いですが、値段の価値は十分にありますよ。

カルフールやエルコルテイングレスのスーパーに行くと、かなりたくさんの種類のチーズが切り売りされていますが、そこから選ぶなら羊乳か山羊乳のクラドにするのがおすすめです。

次にスペイン各地の名産チーズを見ていきたいと思います。

マンチェゴ

ハードタイプのチーズの一種で、スペインのラ・マンチャ地方で生産されています。

羊乳を半年以上熟成させたチーズで、チーズのうまみをしっかりと味わうことができます。

マンチェゴのようなハードタイプはスーツケースに入れて持ち帰りやすいのでお土産にもってこいです。

テティージャ

ガリシア地方で作られているフレッシュチーズの一種です。

テティージャとはスペイン語でおっぱいのことで、おっぱいに似た先のとがった形をしていることからこの名前で呼ばれています。

弾力のある歯ごたえが特徴ですよ。

カブラレス

アストゥリアス地方原産のブルーチーズです。

無殺菌の牛乳で作られているのが特徴で、いい意味でくせがあるしっかりとした味です。

ブルーチーズが好きな人は、スペイン滞在中にぜひ一度試してみてください。

マオン

地中海のメノルカ島という小さな島で作られている、牛乳を使ったチーズです。

オリーブオイルとパプリカによる自然なオレンジ色のコーティングで、四角い形をしているのが特徴です。

クセが少なめなので食べやすいといわれています。

サンシモン

ガリシア地方原産のどんぐりのような形をしたスモークチーズです。

牛乳を使ったセミハードタイプで、くせが少なく甘みがあるのが特徴です。

ブルゴス

ブルゴスで作られている、羊乳のフレッシュチーズです。

お豆腐に近い食感でモッツアレラチーズよりさらに淡白な味ですが、薄くスライスしたトマトの上にのせて食べると美味しいです。

フレッシュチーズなのでお土産にはできませんが、スペイン滞在中に機会があればぜひ試してみてください。

お土産におすすめのチーズ

お土産にするのにおすすめのチーズはマンチェゴのようなハードタイプのチーズです。

特にしっかり熟成されているクラドだと、しばらくの間冷蔵庫に入れていなくても大丈夫ですし賞味期限も長いのでお土産に最適です。

大きなスーパーに行くとマンチェゴだけでなくかなりたくさんの種類のハードタイプのチーズが切り売りされていたり、切ってしっかりパックされた状態で並んでいたりします。

まず牛乳(vaca)、羊乳(oveja)、山羊乳(cabra)、混合(mezcla)から好きな原材料を決めて、そのクラドをピックアップしていくと簡単に選ぶことができます。

チーズの持ち帰り方は？

クラドのチーズは常温で置いておくと油がしみだしてくることがあります。

スペインのスーパーにあるジップロックのような袋は日本のものに比べると密封力に不安があるので、日本から持ってきておいた方がいいですよ。

手荷物だと空港の荷物検査の液体チェックで引っかかってしまう恐れがあるので、スーツケースに入れておくようにしてくださいね。

賞味期限はいつごろまで？

ハードタイプのクラドだと冷蔵庫に入れておけば数カ月は持ちます。

また長く保存しているとチーズの表面にうっすらとカビが生えてきてしまうことがありますが、カビの生えた表面だけを切り落とせば残りの部分は食べることができます。

どういう食べ方がいい？

お土産に最適なハードタイプのチーズなら、薄くスライスしてそのまま食べるのがスペイン流で一番おいしいです。

スペインのバルでは生ハムと並んでチーズのタパスが1皿目として人気ですし、赤ワインとの相性もばっちりですよ。

ちなみにスペインの家庭では粉チーズやとろけるチーズはあまり買うことがありません。

クラドやセミクラドのハードタイプのチーズをどっさり買って、それを切ったりすりおろしたりしてあらゆる料理に使います。

贅沢に思いますが特売などを利用するとそれが一番お得になってしまうんですよ。

まとめ

• スペイン産のチーズは素朴でしっかりした味わい
• ハードタイプのチーズが定番
• 牛乳からできたチーズもあるが羊乳や山羊乳のものがさらに味わい深い
• ハードタイプでしっかり熟成されたクラドがお土産に最適
• そのまま薄くスライスして食べるのがスペイン流

スペインのチーズは素朴でしっかりした味わいで、せっかくスペインを旅行するなら一度は食べてもらいたいおすすめの食材です。

ハードタイプのチーズはお土産にももってこいなので、スーパーや市場の量り売りや切り売りを利用して日本に持って帰ってしまいましょう。

スペインにいる時にもし時間があれば牛乳や羊乳、山羊乳それに混合のものを食べ比べて、お気に入りを見つけるのも楽しいですよ。

スペインの赤ワインとチーズを買ってホテルでゆっくり楽しむというのも至福のひと時です。