スペインではメインの食事が昼食で、前菜・メイン・デザートの3皿を食べるのが伝統です。
バルやレストランの出す日替わり定食のMenu del Diaでも、ほとんどの場合食事2皿にプラスしてデザートもついてきます。
男性でも甘党の人が多いスペインのデザートは甘くておいしいので、スペインに来られるならぜひ一度食べていただきたいです。
でもメニューの名前を聞いただけではなかなかどんなものかわかりませんよね。
またいくつか用意されていて選べるデザートにはチーズケーキ等スペイン発祥ではないデザートも混じっています。
なのでスペインならではのデザートを食べたいと思うなら、事前に名前をリサーチしておいたほうが間違いないです。
そこでここではスペイン旅行でデザートを堪能したいけど、どれを選べばいいか迷っているという人のために、おすすめを紹介します。
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スペインのおすすめデザート
アロス・コン・レチェ(Arroz con leche)
アロス・コン・レチェはお米をミルクとシナモンとお砂糖で甘く煮て冷やしたものです。
わたしたち日本人は米が甘いと聞くとびっくりしてしまいますが、このアロス・コン・レチェはスペインで1,2を争うくらい有名で人気のデザートです。
バルやレストランでも昼食時には手作りされたものが用意されていることが多く、日替わりメニューのデザートにもよくあります。
また味は落ちますがスーパーにもヨーグルトのようにパックに入ったものが売られているので、気になる方はこちらも試してみてください。
食わず嫌いする人もけっこう多いかと思いますが、せっかくスペインに行くなら一度は挑戦してみてほしいデザートです。
ナティージャ(Natilla)
ナティージャはシナモン風味のカスタードクリームを冷やした、滑らかな食感のデザートです。
バルやレストランではナティージャの上にビスケットをのせた、ナティージャ・コン・ガジェタのスタイルで出されることが多いです。
こちらもスーパーでカップ入りのものが売られていますよ。
アロス・コン・レチェと同じく、スペインのデザートの超定番の一つですよ。
フラン(Flan)
フランはスペイン版のプリンです。
濃厚で甘めのプリンにカラメルをたっぷりかけていただくのがスペイン流で、こちらもスペイン全土で人気です。
結構簡単に作れるのか家の食卓でもよく登場します。
日本のプリンとは風合いが少し違うみたいだから、食べ比べてみるのも楽しいかもね!
クレマ・カタラーナ(Crema Catalana)
クレマ・カタラーナはカタルーニャ地方発祥のクレーム・ブリュレのようなデザートです。
カスタードの上にカラメルをかけて、それをカリカリにしたもので、カスタードクリームの甘みとカラメルの香ばしさが絶妙のコンビネーションなんですよ。
バルセロナに行くならぜひクレマ・カタラーナをチョイスしたいよね!
クワハーダ(Cuajada)
クワハーダはスペイン北部でよく食べられる、羊の乳から作ったフレッシュチーズのデザートです。
ヨーグルトと牛乳プリンを足して2で割ったような食感をしています。
そのままではなく、上にハチミツをかけたりフルーツを添えたりして食べます。
スペイン南部ではほとんど見かけないのですが、その代わりラケソン(Raqueson)というリコッタチーズのようなものにハチミツをかけて食べたりします。
エラド(Helado)
エラドはスペインのアイスクリームで、暑い夏には欠かせないデザートです。
日本でよく食べるアイスよりイタリアのジェラートに近い食感で、滑らかな舌触りがたまりません。
チョコレート味(エラド・デ・チョコラテ)やスペイン版キャラメルのトゥロン味(エラド・デ・トゥロン)等濃厚な味のものが人気です。
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スペインではワインもデザートに?
ワインの種類が豊富なスペインには食後や食前に飲んだり、甘いデザートと一緒に飲んだりするデザートワインというものもあります。
デザートワインとしてよく飲まれるのは甘口の白ワインやシェリー酒それにカタルーニャ地方原産のスパークリングワインであるカバ(CAVA)等です。
食前酒としても人気のシェリー酒はイギリスの酒と思っている人が多いかもしれませんが、実はスペインのアンダルシア地方へレスが発祥の地です。
スペイン語での名前は原産地そのままでビノ・デ・へレス(Vino de Jerez:へレスのワインという意味)で、スペインではアンダルシアでよく飲まれています。
普通のワインよりアルコールの度数は高めで小さなグラスで少量楽しむ人が多い他、アイスクリームにかけたりすることもあります。
またカバ(CAVA)はシャンパンのスペイン版で、こちらも食事のはじめの乾杯時や食後のデザートのお供に飲まれることが多いです。
特にチョコレートとの相性がいいと言われていて、パーティやクリスマスの食事などでもカバとスイーツを一緒に楽しむ人が多いんですよ。
ちょっと高級なレストランの食事でお腹いっぱいになってデザートを食べる余力がなくなったら、デザートワインだけ楽しむというのもスペイン流でいいですよね。
下記の記事でおすすめのスペイン料理やレストランでの注文方法、それに食事マナーについて詳しく解説しています。よかったら参考にしてみてください。
>スペイン料理の特徴やマナーは?!現地人が詳しく教えます!
まとめ
- スペインでは特に昼食時にデザートは欠かせない
- アロス・コン・レチェというお米をミルクで甘く似たデザートが超定番
- ナティージャやフランなど日本人でも馴染みやすいデザートもある
- バルセロナに行くならクレマ・カタラーナをぜひ
- デザートのように食後楽しむワインもある
スペインのデザートはなじみのない人も多いかと思いますが、ネットで検索するとレシピもたくさん出てくるので日本でも人気があるようです。
スペインは家庭でも昼食の後はデザートまで食べるのが一般的で、レストランやバルで食事をすると必ずと言っていいほど食後にデザートを聞かれます。
ここであげたスペイン伝統のスイーツは一度はぜひ食べてみてほしいのですが、フルーツも何種類か用意してあるお店も多いですよ。
夏場はメロンやスイカ(サンディア)があることが多いのですが、スペインのフルーツは甘くてとてもおいしいのでこちらもおすすめです。
またレストランやバルの食事は結構ボリュームがあるので、おなかにデザートを食べる余裕がなくなった場合はコーヒーやお茶を頼むこともよくあります。
旅行ではできるだけ現地の食べ物を食べてみたいと思うでしょうが、おなかの状態と相談しながら無理なくデザートを楽しんでくださいね。
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