スペインがそれにバルセロナが世界に誇る建築家というと、もちろんアント二・ガウディです。

ガウディの建築物は出身地であるバルセロナに集中していて、バルセロナ観光の目玉になっています。

サグラダファミリア教会、グエル公園等はみんなが知っている超人気の観光スポットですよね。

実際ガウディの建築物に興味を持ったのがきっかけでスペイン旅行を決めたという人もかなりいると思います。

笑

ここではスペイン旅行でガウディの作品を味わい尽くしたいという人のために、スペインで必見のガウディ建築物を紹介したいと思います。



Sponsered Links


スペインにあるガウディの建築物

ガウディの建築物で世界遺産に登録されている特に有名なものは、バルセロナかその近郊に集中しています。

でも中にはスペイン北部など他の地域に作られたものもあるんですよ。

ここでは沢山ある中でも必見のガウディの建築物やちょっとマイナーなものまで紹介していきます。

サグラダファミリア教会(バルセロナ)

Sagrada Família

サグラダファミリア教会は着工から120年以上たった今でも未だに未完でありながら、それでも最高傑作と称えられるイエス・キリスト一家にささげられた教会です。

未完のため世界遺産に登録するのは困難だと言われていたのですが、完成していた生誕のファサードと地下聖堂の部分だけ2005年に世界遺産に追加登録されました。

とにかくスケールの大きいこの教会は4本の尖塔が空に届きそうなくらい高く、時代時代の天才たちが施した装飾には言葉を奪われます。

尖塔の上から見下ろすバルセロナの街並みはまさに絶景ですよ。

2010年に聖堂部分が完成し、当時のローマ教皇がミサを行ってバシリカ教会に認定されました。

美しいステンドグラスも必見ですよ。

年間を通してものすごく込み合っているので、チケットの事前予約をおすすめします。

サグラダファミリア教会チケット購入ページ
https://tickets.sagradafamilia.org/site/SagradaFamilia/
( “TOP VIEWS”がオーディオガイド付きで、聖堂に加えてタワーにも登れるタイプ)

グエル公園(バルセロナ)

kaidan

サグラダファミリア教会に負けず劣らずの知名度と人気を誇るのが、バルセロナの北にある丘の上に建てられたこのグエル公園です。

もともとはガウディとパトロンだったグエイ伯爵に高級住宅地として建築されました。

でもデザインが当時にしては斬新すぎたせいか交通の便が悪かったせいかこの計画が失敗に終わり、市に買い取られて公園へと生まれ変わり一般公開されました。

大人気のトカゲのモニュメントや広場にあるくねくねのベンチなどに施された、色鮮やかなモザイクタイルの美しさがとても印象的です。

アント二・ガウディの作品群というくくりで1984年委に世界遺産に登録されています。

見どころは全部1日の入場者数に上限がある有料ゾーンにあるので、チケットの事前予約をおすすめしますよ。

★グエル公園についてもっと詳しく知りたい方へ
下記の2つの記事でグエル公園のチケットの購入方法やトレードマークのトカゲについて詳しく解説しています。よかったら参考にしてみてください。
グエル公園のトカゲの噴水がある場所はどこ?超人気モニュメント
グエル公園のチケットを予約する方法は?見どころも紹介!

グエル邸

グエル邸はガウディがグエル伯爵に頼まれて立てたグエル伯爵自身の邸宅で、ガウディの初期を代表する作品です。

外観はガウディの作品にしてはちょっと地味な印象も受けますが、さすが大富豪のグエル伯爵が大盤振る舞いで作っただけあって内部の装飾の豪華さには目を見張ります。

ポイント

現在は内部も一般公開されていて、建設された当時とほぼ変わらないガウディが造ったままの姿をじっくり見学できますよ。

こちらもアント二・ガウディの作品群として世界遺産に登録されています。



Sponsered Links


カサ・ミラ(バルセロナ)

casa Mila

カサ・ミラはガウディが実業家のミラさんに依頼されて建設された建物です。

曲線だけで作られた外観は穏やかに波打つ地中海の水面から発想を得たもので、屋根から突き出たユニークな煙突と合わさって圧倒的な存在感を放っています。

あまりにも芸術性が高くて住居と言われてもピンとこないのですが、世界遺産でありながら現在でもアパートとして一般の人が住んでいるというのには驚きですよね。

内部の一部や屋上は見学できるようになっていますよ。

カサ・バトリョ(バルセロナ)

Casa Batlló

カサ・バトリョはバトリョ氏の依頼でガウディが内装・外装共に大改修した建物です。

カラフルな小さいタイヤが無数に貼られたキラキラ光る外観はドラゴンを表しているというものや海を表している等いくつかの説が唱えられています。

一般に公開されたのは2002年からだというので、観光スポットとしては比較的新しいですよね。

1984年に世界遺産に登録されたアント二・ガウディの作品群に、2005年に追加で登録されています。

カサ・ビセンス(バルセロナ)

カサ・ビセンスはガウディが建築家として本格的にキャリアを歩み始めてから最初に作った作品です。

煉瓦の赤茶色と薄い緑糸のタイルの対比が目を引く、レトロさとモダンさが混在したような建物です。

ポイント

2005年にアント二・ガウディの作品群に追加登録され、内部が公開されたのは最近で2017年のことなんですよ。

コロニア・グエル教会地下聖堂(サンタ・クローマ・ダ・サルバリョー)

コロニア・グエルはグエイ伯爵がガウディに依頼して繊維業の労働者のために作ろうとした共同施設のような場所です。

そしてそこにある教会の地下聖堂がアント二・ガウディの作品群として世界遺産に登録されています。

外観は古代の遺跡のようにも見える一見簡素な造りなものの、アーチ型の天井を要する内装は圧巻ですよ。

エル・カプリッチョ(サンタンデール)

ガウディの建築物には世界遺産に登録された上記の7つ以外にもまだたくさんあります。

その中でも一押しなのがスペイン北部のサンタンデール県の小さな町・コミーリャスにある、このエル・カプリッチョです。

これは貴族のマクシモ・ディアス・デ・キハーノという人がガウディに別荘にするために依頼したのですが、この人は植物に深い関心がありました。

そのためこの建物にはいたるところに植物のモチーフが用いられていて、外壁にはひまわりのタイルがずらりと並んでいます。

怒

中を見学するには事前に問い合わせをする必要があるようですが、ガウディファンの方はサンタンデールまで足を伸ばす価値ありです。

El Capricho
https://www.elcaprichodegaudi.com/



Sponsered Links


アントニ・ガウディってどんな人?

アントニオ・ガウディは1800年代後半から1900年代初頭にバルセロナで活躍した、スペインのモデルニスモを体現する建築家です。

カタルーニャの地方都市出身で、父は銅細工職人だったといいます。

バルセロナで建築を学び建築士の資格を得た彼は、街灯やショーケースをデザインしました。

大建築家のガウディも最初はこんな小さな仕事をしていたんだなとちょっと意外な気もしますが、実はガウディはこのショーケースを通じてグエイ伯爵と出会います。

ガウディの才能を一目で見抜いた彼は、生涯にわたる強力なパートナー兼パトロンとなってくれました。

グエイというのはカタルーニャ語の名前で、スペイン語読みするとグエルになります。

世界遺産の中だけでもグエイ伯爵の依頼でガウディが設計した建築物が3つもあるんですよ。

★グエイ伯爵の依頼でガウディが設計した建築物(世界遺産)

  • グエル公園
  • グエル邸
  • コロニア・グエル教会地下聖堂

グエイ伯爵とともに建築家として様々な作品を世に生み出したガウディですが、生前は現在ほど才能を正当に評価されていたわけではありませんでした。

当時の人たちにとっては彼の感性は斬新すぎたのか、彼の作品を批判的に見る人も一定数いたといいます。

ガウディはキャリアの前半から中盤は幅広く作品を手掛けていましたが、50歳くらいからはサグラダファミリア教会の建設だけに没頭するようになりました。

そして1914年にサグラダファミリアに向かう途中にトロッコにひかれて73歳で亡くなってしまいました。

カトリックの敬虔な信者となり着るものにも無頓着になっていったためか、事故があった当初誰も道に倒れているのがガウディだと気が付かなかったといいます。

天才建築家の最期としてはあまりにも寂しい気がしますね。

ただ彼の残した作品は現在世界中の人から愛されています。

曲線を多用した構図やカラフルなタイル使いそれに植物や動物のモチーフ等、ガウディの建築物はそのユニークさで他を圧倒していますよね。

笑

ガウディの建築物の持つとてつもない存在感をぜひ現地で体験してみたいね!

まとめ

  • ガウディの建築物はバルセロナに集中している
  • アント二・ガウディの作品群として7作品が世界遺産になっている
  • 代表的なのはサグラダファミリア教会やグエル公園等
  • ガウディはグエイ伯爵の協力もあり数々の作品を残した
  • 晩年はサグラダファミリア教会の建設だけに取り組んだ

バルセロナのガウディの作品群はスペインでトップを争う超人気の観光地で、夏場はバルセロナでホテルを見つけるのも一苦労です。

日本からもバルセロナでこれらの建築をめぐるツアーが沢山出ていたりしますよね。

ガウディの建築物は入場料が年々値上がりしていて結構高いのですが、それでも絶対に見る価値ありですよ。

そして確実にそして時間のロスなく見学したい場合、サグラダファミリアやグエル公園は事前予約をしておく方が安心です。

またバルセロナではガウディグッズとてもいうべきガウディの建築物をモチーフにしたお土産もたくさんみられます。

グエル公園のトカゲのキーホルダーやマグカップはおしゃれなものもあっておすすめだったりしますよ。

笑

バルセロナや時間のある方はそれ以外の地域でもガウディの建築物の魅力にどっぷりと浸ってくださいね。



Sponsered Links